柏尾町で地域貢献活動や禅画の教室を続けている 天本 武さん 柏尾町在住 75歳
多機能さを人間関係に
○…「絵を描くことも、文章を書くこともスポーツも好きで、とにかく色んなことをやりたい」。自身のマルチさを生かした地域貢献ができればと、日々計画を練る。柏尾町生まれ、柏尾町育ちの環境を生かし、経営コンサルタントの仕事に加えて、柏尾町内会の副会長、柏尾・ぶらりサロンの立役者や達磨画の教室である天翠禅画研究会の会長を務める。
○…さまざまな分野で活躍する人から話を聞く柏尾・ぶらりサロン。「人が持っているものを学び、人が持っているものを教える。そういう他分野の人の知識を持ち寄れる場になれば」と会の目的を話す。同じ精神は禅画研究会にも。禅画を描く中で一番楽しいのは「白い紙に最初に描く墨の一滴」。作品の出来が決まるのだという。毎年年末年始は200枚近く干支の禅画を描く。「待っている人、喜んでくれる人がいる」気持ちに支えられながら筆を進め、自分の修行の場としているそう。「絵が手段となって、やはりそこから人間関係も生まれる」と心のつながりも見出している。
○…小学校、中学校、高校と青年期も戸塚で過ごす。土着意識とともに柏尾町に感じるものは「まとまり」だ。町内の安心・安全のためにという思いで、数十年前にマラソン大会やもちつき大会を提案。スポーツが好きだったことから、若いころは選手として、その後は監督や審判として地元の少年野球にも長く関わってきた。仕事では、自営業を営んでいたころ、数字に弱いという気持ちから、経営学を学ぶように。経済や経営の未来を案じ、国や町内に提言し続けている。
○…好きな言葉は「粒々努力」。小さな努力を積み上げながら、結果につなげていきたいと考えている。はじめは8人しか来なかった柏尾・ぶらりサロンも今では40人近くが来場する。「人間色んなことをやって知ったほうが面白いからね」。これからも多方面にアンテナを伸ばしていく。
|
<PR>
4月18日