東京2020オリンピック・パラリンピック見据え 予算委員会質疑報告! 県民総ぐるみでレベルアップを! 神奈川県議会議員 そがべ久美子
2014年に本県を訪れた外国人旅行者数は約165万人で、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に、さらに増加が見込まれます。日本で安全で安心して過ごしてもらうため、神奈川県でも外国人受入環境整備事業費を予算に計上し、準備を進めています。
具体的には、ハード面は【1】ICT(情報通信技術)を活用した多言語化支援【2】外国人観光案内所の機能強化【3】外国語版ホームページの運営等です。
一方、ソフト面の対策も急がれます。外国人観光客に「また神奈川に来たい!」と思ってもらえる様、ボランティアガイドの養成はもとより、広く県民を巻き込み、県内事業所、例えば、タクシー・バスの運転手、宿泊施設、観光施設に基礎的な外国人観光客のおもてなしスキルを身に付けてもらうため研修会を開催する予定です。
警察学校の授業に英会話を
また忘れてはならない課題は、多くの外国人観光客の困りごとやトラブルに警察官が現場で対応することになります。警察ではマニュアルを作成し、その活用を図っていますが、警察官が現場でマニュアルや電子機器を持ち歩くのは困難です。警察官の職務を適正に遂行するためにも、基本的な英会話が身につけられるような取組みが必要不可欠なのです。
警察官は採用後、警察学校に入校しますが、本県においては授業の中に英会話が入っていません。そがべ久美子は、新たに、警察学校の授業に英会話を取り入れるべきと強く主張しました。県内には、約16万人の外国籍の方が暮らしていることからも、絶対必要なことです。県警からは「すでに実施している他県の取組みを参考に、前向きに進めていく」と答弁を頂きました。
こうした外国人観光客の受入環境の整備は、本県を訪れた外国人観光客の満足度を高めることでリピーターを生み出し、さらには、SNSを通じた口コミによる新たな観光客の増加につながります。
英語力upが課題!
国の教育振興基本計画には「中学卒業時に半数が英検3級程度、高校卒業時の半数が英検2〜準2級相当」とありますが、読む、聞く、書く、話すといった全技能とも国の目標には達していません。文科省の英語力調査では、現在義務教育で3000時間以上の英語教育を受けているにも関わらず2014年のTOEFLで日本は30か国中27位でした。小学校での外国語活動や完全英語授業の効果はうすいようです。
国と文化を代表するアスリートたちと観光客が世界中から集まる祭典に向け、県民総ぐるみで神奈川を国際社会にアピールするためにも、英語教育を充実し、語学力という名のホスピタリティーで外国人観光客を迎えられる取組みを積極的に推進して参ります。
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4月18日