神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2016年5月19日 エリアトップへ

4月から横浜市営地下鉄戸塚駅の駅長を務める 西島 務さん 南区在住 58歳

公開:2016年5月19日

  • LINE
  • hatena

仕事に、家族に全力で

 ○…市営地下鉄戸塚駅が誕生して約30年。「歴史と伝統がある駅。戸塚駅の歴史の1ページをしっかりと刻んでいきたい」と意気込む。追い求めるのはもちろん、乗客にとっての「利用しやすさ」だ。「駅長として、職員の能力を引き出し、団結力を強めていきたい」

 ○…鉄道が時刻ぴったりに駅へと到着し、数秒の誤差もなく発車する。そんな「当たり前」の光景をつくるのは「けっこう大変」と苦笑する。「毎日、数秒単位で調整している。でも、『縁の下の力持ち』でいられることが、この仕事の魅力ですね」。約40年の勤務でとりわけ記憶に残るのが、東日本大震災が発生した日だ。当時は地下鉄横浜駅に勤務し、職員に指示を送る立場だった。運行停止、停電に伴うエレベーターの閉じ込め、病人の発生、クレーム、いたずら…「すべてのトラブルが同時に起きた日」という。それでも最後まで対応したことは大きな財産だ。「あれ以来、肝が据わった気がします」

 ○…高校卒業後、横浜市交通局に入局した。「人の役に立ちたい」という大きな志とともに勤務を始めたが、当初は「24時間勤務・10日間出社」というサイクルに戸惑いもあった。「近所から『プラプラしている』と噂もされた。これでいいのかと悩んだ」と明かす。しかし結婚し子どもが生まれてからは、その時間が何より尊いものとなった。「子どもたちとずっと仲がいいのは、当時のスキンシップのおかげ」。今でも家族の誕生日前後には、皆で旅行に出かけるのが恒例だという。「来月には孫が生まれるんです」。下がる目じりに、家族愛が見て取れる。

 ○…将来を考え、頭に浮かべるのは、亡き父の姿だ。あれほど旅行が好きだったのに、がんのためやせ細り、歩くこともできなくなった。「今日死んでもいいと思うくらい、毎日毎日、一生懸命生きないと。実際は死ぬわけにいかないですけど、そんな気持ちでね」。仕事に家族に、今日も全力だ。

戸塚区・泉区版の人物風土記最新6

小山内 章さん

この春から泉警察署の署長に着任した

小山内 章さん

泉区和泉町在勤 54歳

4月11日

原 恒夫さん

さくらプラザでモザイクアートの40回目記念展示を行う

原 恒夫さん

戸塚区戸塚町在住 84歳

4月4日

青葉 裕子さん

東俣野町の農園で多世代コミュニティーの形成を目指す

青葉 裕子さん

東俣野町在住

3月28日

山口 キヌさん

102歳を迎えてなお、元気にスローライフを楽しむ

山口 キヌさん

平戸在住 102歳

3月21日

菅原 美穂さん

横濱花博連絡協議会の副会長を務め、マスコットのブンブンをデザインした

菅原 美穂さん

市内在住 38歳

3月14日

金山 保さん

2023年度の神奈川県青少年育成功労者表彰を受賞した

金山 保さん

汲沢町在住 71歳

3月7日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook