横浜市会報告 「横浜市の待機児童は7人」と言うけれど… 横浜市会議員 鈴木太郎
平成28年4月時点での横浜市の保育所待機児童が7人だったと発表されました。平成25年4月時点で待機児童ゼロを達成したものの、その後はなかなかゼロにすることができません。
平成26年から市内の就学前の子どもの人数(就学前児童数)は年々減っている一方で、保育所等の利用を望む人(保育所等利用申請者数)は増加しています。増加する利用ニーズに応えて新たな保育所等の整備を進めた結果、入所できる子どもの人数(利用児童数)も増加しています。しかし、保育所を利用したいというニーズの増加が、施設整備による入所定員増を上回るため、その差である保留児童数が増加しています。
保留児童のうち、横浜保育室を始めとした保育サービスを利用できている人はともかく、「育休関係」「主に自宅で求職活動されている方」「特定保育所等のみの申込者など」がいずれも年々増加した結果、待機児童が7人に留まったともいえます。これらの方々は潜在的な保育所利用ニーズとして位置づけられます。利用者ニーズの傾向を考えると、今後も保育所整備を中心に対策を取っていく必要が高いと思われます。
保育園を整備するには予算が必要になります。全体的には保育所整備ニーズは高いものの郊外部では定員割れを起こす園がある状況です。ただでさえ選択と集中をせまられる逼迫した財政状況のもとで、今後、中長期的にどこまで保育所整備を進めるか難しい政策判断が迫られます。
横浜の待機児童問題をさらに深掘りするために「鈴木太郎 チャンスを創るサマーパーティ」において「データから見る横浜市の待機児童問題」と題して市政報告を行います。◆平成28年7月21日(木)18時〜ホテル横浜ガーデン(横浜市中区山下町254【電話】045・641・1311)会費7000円【お問い合わせ先】鈴木太郎政策研究所【電話】045・860・2564
|
|
|
|
|
|
|
<PR>