舞岡台自治会の「防災防犯対策を考える会」事務局長を務める 衣笠 弘さん 南舞岡在住 81歳
実現できる街が好き
○…今年行われた南舞岡小学校の避難訓練と、同小を災害時の避難場所とする住民の拠点防災訓練の共催。初の試みとなったが、そこに至るまでには小学校と地域住民の長年にわたる関係づくりがあった。地域の夏祭りの会場は同小学校。小学校から、登校時の見守りを手伝ってほしいと打診を受けた時は、快諾した。「いろんなつながりが増えていく中で、お互いが助け合おうとする関係ができてきたのでは」
○…舞岡台自治会の一組織として活動する「防災防犯対策を考える会」。2012年に事務局長を引き継ぎ、現在31人の会員で運営している。70代のメンバーが多い中「『助けられるひとから、助けるひとへ』がモットー。連帯感を大切に続けてきた」。「考える会」の名のとおり、はじめは自治会に対して客観的な目線で進言するための会だったが、自治会の役員が定期的に変わることもあり、実働部隊となっていった。
○…「みんな価値観が似ていて、発言しやすい雰囲気があるし、まとまりもいい」と舞岡台自治会らしさについて話す。月1回の会議では、参加したそれぞれが提案や集めた情報を発信する。会議では「無題の会」という時間があり、テーマを決めない自由な発想を提言する場があるのだという。「みんなが集まって楽しめる場所がほしい」と「ワイガヤサロン」を提案したところ、当時の自治会長がすぐ実現に向け奔走してくれた姿が印象的だったとか。サロンには今でも人が集まり、良いコミュニケーションの場なのだそう。
○…事務局長になったころ始めた防犯防災ポスターも人気企画に。小学生からはポスターを、地域からは標語を募る。家を一軒一軒回って掲示を依頼するなど手間も多いが、年々参加者が増え、今は約100通の応募がある。「後ろをふりかえって自分を責めてもやり直せるような歳でもないし」と笑いながら、前向きに誠実に日々を送る。
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4月18日