戸塚消防団はこのほど、2015年に団員確保の取組みを進めたことなどを評価され、高市早苗総務大臣から感謝状を贈呈された。総務大臣感謝状は山手・旭消防団にも送られ、神奈川県内の消防団では初の受賞となった。
今回の総務大臣感謝状は、2015年4月1日から1年間で消防団員数を相当数増加させ、地域防災力の向上に大きく貢献した消防団や大きな災害時に活躍した消防団に送られたもの。受賞理由は【1】消防団員が相当数増加【2】消防団員が相当率増加【3】女性消防団員の入団が多かった【4】学生消防団員の増加が多かった【5】熊本地震における活躍による貢献――の5項目で、戸塚消防団が受賞したのは【1】と【3】の2項目。【1】は15団、【3】は5団の選出があり、全国で消防団員数が減少する傾向があるなか、高水準であることが評価された。
戸塚消防団は2015年、充足率100%を達成した。同年6月〜9月の増員数は男性21人、女性28人。現在は団員定数760人に対して、定年退職予定者も含めて770人が所属し、充足率が101%となっている。
団員の結束深め
団員増加に向け、消防団ではまめな広報と地道な勧誘活動に取り組んでいる。また、地域のイベントや消防訓練などでも団員募集のアピールを続けてきた。戸塚消防団の川邉聡団長は「消防団員を増やそうという、国や横浜市の動きもあるなかで、団員一人一人のモチベーション維持を大切にしてきた」と話した。
女性消防団員数増の背景には「ヤクルトレディ」の入団もある。湘南ヤクルト販売株式会社、神奈川中央ヤクルト株式会社に消防署職員らが交渉し、25人が加入。消防署と消防団の連携も深まっているという。
また、春と秋には7分団合同の人員募集のための意見交換会を開催した。募集活動の成功例を共有し意識を高めているほか、分団や班ごとの温度差解消にも役立っている。川邉団長は「自主的な動きも見られ、組織が強くなっているのを感じる」と話した。
昨年12月28日には林文子横浜市長が戸塚消防署を訪れた。年末年始の消防特別警備を行う消防団に「地域防災の要として、充足に向け励んでいただきありがたい。市としても取組みを強化していく」と激励した。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|