神奈川県立上矢部高等学校(上矢部町)に2017年度から美術科が新設され、4月から2科制となる。これまでの普通科美術陶芸コースからは、例年コンクール受賞者が多数輩出されており、専門学科設置によって生徒のさらなる活躍も期待される。
2016年度から神奈川県教育委員会が推進している「県立高校改革実施計画(I期)」。生徒らが社会で自立する力を得ることや個性・能力を伸ばすことなどを目標とした教育を実行していくものだ。計画の中には普通科専門コースの解消も組み込まれており、普通科美術陶芸コースのあった上矢部高校も改編の対象として、普通科に加えて美術科を新設する。
2月15日から始まる同校美術科の入学試験には、志願変更期間前までで、39人の定員に対して52人が出願している。4月からは、新2・3年生は従来の美術陶芸コースの生徒として学び、新1年生は美術科の生徒として新課程を学ぶ。
実績重ね
2016年11月から12月にかけて行われた「第63回神奈川県高等学校美術展」では、生徒7人8作品が受賞。中でも、平面部門では2年生の石川凪紗さんが油彩画で高文連会長賞を受賞し、「文化部のインターハイ」とも呼ばれる全国高等学校総合文化祭への出場を決めた。
上矢部高校美術陶芸コースは例年さまざまなコンクールで生徒が受賞しており、画家など芸術分野で活躍する生徒を輩出してきた。戸塚アンダーパスの銘板に生徒のデザインが採用される、地域の小中学生を対象とした陶芸教室を開催するなど、美術を通した地域との関わりも深い。
専門性高める
学科として設置する条件の一つに、25単位以上の専門教育を行うことがあるが、同校では従来もそれに近い単位数が課せられており、学科新設への地盤は整っていたという。
また、新課程は美術大学進学にも対応できるカリキュラムとなっており、より生徒一人ひとりの進路希望や学習ニーズに応じられる課程を編成する。
今年夏ごろまでには、デッサン専用の教室や美術科専用のコンピュータールームの新設も予定し、作品管理やWebデザインなど新しい分野にも対応できるようにする。美術科/地域連携グループの甲斐秀幸教諭は「より生徒に寄り添った教育ができれば」と話した。
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