2017年度の戸塚区の自主企画事業予算案が発表された。青少年育成や商店街支援、防災・減災などに1億493万2千円計上されている。
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今予算案の自主企画事業は、▽「地域の絆」づくり▽安全を実感できるまちづくり▽誰もが安心して暮らせるまちづくり▽活気に満ちた魅力あふれるまちづくり▽きめ細やかなサービスによる親しまれる区役所づくりの5項目で構成されている。
新規事業として掲げられたのが青少年育成を目的とした「とつかこども起業塾」。区内の小学校高学年から中学生が、地元飲食店などでの商品作りや手伝い、市場調査などを行う。異世代交流をしながら、将来の職業観育成に役立ててもらうことが狙い。作成商品を区内で実施するイベントで販売することを目標とする。今後協力店舗と参加児童・生徒を募り、年間を通じて取り組んでいく方針だ。
区の「資源」周知目指す
商店街支援など継続
「大学と連携した子ども健康づくり事業」も新規の取り組みだ。区内の医療系大学と連携し、小学校高学年から中学生を対象に、若年層の内から生活習慣病を予防する方法を伝えたり、人体の仕組みを教えたりする試みを行う。このほか、区内には製造業が多数あるが、その特性を生かし、普段なかなか見ることができない工場内を見学できる「オープンファクトリー」も企画されている。また、2015年度に作成したウォーキングマップに、新たに区内の名所などを記るすとともに、設定されたコースを歩いた際の消費カロリーを記載、その消費カロリー相当の地産地消レシピを掲載する改訂マップの作成も実施。現時点で1万5千部を刷る予定という。
スポーツを振興
継続事業のなかで重点の1つとして位置づけられているのが商店街支援で、昨夏戸塚駅周辺で初開催され、好評だった「はしご酒ライブ」を今年も実施する。このほか、区内女子スポーツチームによる小学生を対象にした体験教室、戸塚駅・東戸塚駅周辺でのストリートライブの定期開催、地域福祉保健計画「とつかハートプラン」の推進などがあがっている。
防犯防災も注力
防災・防犯にも力を入れており、土砂・浸水災害対策に関する啓発を行うほか、初の試みとして区庁舎内で防災講演と同時に減災の重要性を訴えるイベント、小学校1年生に防犯ブザーの配布もする方針だ。
区予算調整係担当者は「区には活気ある商店街や製造業など活発な経済面、その一方で歴史、豊かな自然がある。そうした『資源』を再認識してもらい、誰もが安心して暮らせるまちを目指した編成とした」と話す。
予算案は市会で可決後、確定となる。
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