4月1日付で戸塚消防署の署長に就任した 名取 正暁さん 神奈川区在住 55歳
現在と未来の安全を育む
○…「これからの地域の安心・安全を担う子ども達への消防教育をしっかりしていく」と第一声を上げる。今やるべき、地域の一員として街の安全を守る消防署員としての意識と10年、20年先を見据えた街の安全を守るための取り組みを大切にしていきたいと言葉を強め「子どもは地域の宝。体験授業や消防署見学、イベント時の啓発活動などでの触れ合いは、きっと将来に生かされる」と話す。
○…港南消防署長を経て、この4月から戸塚署へ。1990年から6年間、深谷町にある市消防訓練センターで教官を務めたことも。「当時と駅前もすっかり変わった。歴史も伝統もあり開発が進み、住民が多く非常に希望が持てる」と街の印象を話し、市内最大面積だけに一日も早く見て回り、地域の特性をつかみたいと意欲を見せた。
○…消防署員の父親を見て子ども時代は「消防士にはなりたくない、教師になりたかった」と苦笑。しかしアルバイト先で、友人の母親が災害により川に流され命を落としたものの、弟は消防士に救助され無事だったという連絡を受ける。電話口で聞いた「消防士に助けられたという一言が胸に響き考えが一転した」と話し「消防士になるなら応援するぞ」の父親の一言にも背中を押された。
○…初任地は、かつて南区にあった中村町消防出張所。この地で地域の一員として働く意識が芽生えたという。「自治会や商店の方々、学校の先生が本当に仲良く接してくれた」と、閉鎖後の昨年12月にかつての上司らと跡地に足を運び、思いを募らせた。
○…週に1度のテニススクール通いを長年、趣味にしてきたが、5年前からカメラも趣味に。署長仲間と『ピンボケおやじの会』と名付けたグループを作り、情報交換や互いの作品の感想を述べ合う。「仕事明けや休日に携帯のLINEを使って、やりとりしている。なかなかやるな〜なんてね」と照れ笑いを浮かべた。
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