4月から横浜市戸塚スポーツセンター所長を務める 有賀 美由紀さん 上倉田町在勤 51歳
「不安」を良い指導につなげる
○…年間40万人が利用する戸塚スポーツセンター。区内の人がいかに運動に対して関心が高いのかが、利用者数に表れているという。「明るく元気で素敵なスポーツセンターだと思う。所長として、これからもその雰囲気を継続して作っていきたい」と意気込む。
○…運動指導のキャリアは長いが、常に「不安」を感じているという。例えば自身の指導が良く、楽しみを感じて貰えれば、運動が一生ものの趣味になる。しかし、つまらなければ辞めてしまうかもしれない。「私ばかり楽しんでいるんじゃないかと、ずっと心配でした」。だからこそ、より良い指導には余念がない。相手の気持ちが気になってしまうのは子どもの頃から。「周りの人に楽しく感じて欲しくて、騒いでしまうタイプの子どもだったようです」と自己分析。
○…運動は昔から好きで、小中学生の頃はバレーボールに打ち込んだ。指導する立場を意識し始めたのは、進路を考え始めた高校時代。当時入っていたハンドボール部で指導に当たっていたコーチが、社会人として仕事をしながらの掛け持ちだった。「当時は体育大学に入ったら体育教師という常識があった。でも教師だけでなく、いろんな形で運動に関われると知った」という。「就職先が狭まる」と反対する教師もいたが、好きな道で生きていこうと体育大学の短期大学部への進学を決めた。その後民間のスポーツクラブを経て、25歳の頃にスポーツセンターを運営する横浜市体育協会に入った。
○…「目標に向けて頑張るよりも、とにかく運動を楽しみたいタイプ」と話す。休みの日はジョギングや散歩に出かけリフレッシュする。「実は疲れている時ほど、軽い運動をすると、リラックスして疲れが取れることもあるんです」。スポーツセンターの利用者は、運動する理由も目的も人それぞれ。「好きな方法で、長く続ける一番大切なこと」と思いを語った。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>