横浜市は深谷俣野地域ケアプラザ(深谷町1432の11)を7月1日に開所する。戸塚区のケアプラザはこれで11カ所目となり、区内すべての中学校区に設置される。深谷町と俣野町、原宿4丁目の一部を担当エリアとし、保健や福祉に関する支援などを行っていく。
深谷俣野地域ケアプラザは、環状4号線沿いの深谷消防出張所に隣接して設置された。運営は、全国に病院や児童養護施設、特別養護老人ホームなどを持つ(社福)聖母会が行う。
地域ケアプラザは、市民が福祉・保健サービスなどを利用することができる横浜市独自の施設。4階建ての同プラザは、介護や子育てなどの相談を受ける「相談室」のほか、福祉や医療関係者が打合せを行う「地域ケアルーム」、「多目的ホール」、「ボランティアルーム」などを設置する。各室の貸出しも行い、多世代が利用できる施設を目指す。
新設は08年以来
市は1994年に「中学校区に1館程度の設置」という目標を定めて以降、各地でケアプラザの建設を進めてきた。戸塚区では2008年までに10館を開設。しかしリーマンショックをうけた財政状況の悪化や、適切な土地がなかったといった理由から、深谷町や俣野町を含む深谷中学校区への設置が進んでいなかった。
深谷俣野地域ケアプラザが設置された区の南西部に位置する大正地区は、人口約4万人と区内で最も多く、面積も約8・2平方キロメートルで最大。しかしこれまで原宿地域ケアプラザのみで対応しており、サービスが十分に行きわたらない点などが課題だったという。地域からの要望もあるなか、2013年に設置場所が確定。昨年5月に着工した。これにより、区内すべての中学校区で、地域ケアプラザが置かれることになる。
子育て世代のサポートも
同プラザが主に管轄する深谷町や俣野町は、高齢化率が共に30%を超えており、区内でも特に少子高齢化が進んでいるエリアだ。
「高齢化率が高いということは、定住者が多いということでもある」と話すのは、同プラザの葛西範佳(のりよし)所長。とりわけドリームハイツなどの住民や自治会の活動が活発であることから「地域で元気に活動する方をサポートする施設にしていきたい」と意気込む。
一方深谷町では現在160棟の大規模な住宅地開発が進んでおり、若い世代の居住も期待されることから「子育て世代のサポートも含め、多世代が交流できる場所を目指す」としている。
また大正地区連合町内会の玉田暢彦事務局長は「深谷町や俣野町に住む人にとって便利になり、福祉に関するイベントなどに参加できる機会も増えると思う」と話した。同プラザでは6月25日(日)と26日(月)に内覧会を開催する。午前10時から午後2時(部屋の貸出しに関する説明は11時から)。当日直接現地へ。問い合わせは区福祉保健課【電話】045・866・8424。
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