「犬たちは仕事というより、遊びたいだけかもしれないですね」――。そう笑顔で明かすのは神奈川県警察の鑑識課「警察犬」係でキャリア14年の赤坂一彦さん。行方不明者の捜索や犯人追跡などの場面で活躍する警察犬は、そのほとんどが民間への嘱託で飼育管理されている。一方で警察直轄の訓練所も全国に25カ所あり、県内では唯一、栄区上郷町に置かれている。
同所では現在、11頭のジャーマン・シェパード・ドッグと4頭のラブラドール・レトリバーを管理している。
出動は年600回を超し、昨年は行方不明者の捜索が419件、犯罪捜査が246件(11月末)にのぼった。
感覚が鋭い犬ほど臆病な面もあるという。「怖がらせないように、3歳の子どもに接するように褒めながら。でもお手柄の時は、褒めるのも忘れて抱きしめちゃいます」。地道な訓練の日々に信頼関係は育まれるようだ。
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