戸塚区版 掲載号:2018年2月1日号 エリアトップへ

設立20周年を迎える、戸塚区を拠点とする「NPO法人こどもの広場もみの木」で園長を務める 尾上 陽子さん 藤沢市在住 63歳

掲載号:2018年2月1日号

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大空の下のびのび保育を

 ○…戸塚区を拠点に活動している”園舎のない幼稚園”「NPO法人こどもの広場もみの木」が、今春20周年を迎える。これまで同園から巣立って行った子どもは総勢145人。「子どもたちと過ごした時間は何ものにも代え難い宝物です」と感慨深げな表情を見せる。

 ○…「園舎を持たず、保護者と一緒に外で保育をしています」。主な拠点は舞岡公園や柏尾川沿い。雨の日は合羽を着て散策し、暑い日は思いっきり水遊びを楽しむなど「自然に密接した保育」を実践している。設立のきっかけは、現NPO立ち上げの前に携わっていた保育グループの閉鎖。少子化が原因だった。「残ったのは5歳児が7人。この子たちの関係を、今ここで途絶えさせて良いのか」と葛藤した。そんな中、保護者から低費用でかつ、子どもたちが自然に触れながら成長できる「屋外保育」の共同運営を提案され、立ち上げた。「いざやってみると、子どもたちは今までの仲間と変わらず一緒に過ごせるし、お母さんたちからはいつも子どもを見守れると好評だった」。それが今に続いている。

 ○…社会人になるまで幼児教育とは無縁の生活だった。転機は親友の出産。「彼女が子育てに奮闘する姿を見て『子どもっていいなあ』と思って」。それ以来、OL業のかたわら保育の勉強を始め、資格を取得。26歳で幼稚園の教諭に。「新人の頃は失敗ばかり。でも、いつも保護者の方々が励ましてくれました」と振り返り、園長となった現在も、「お母さんたちへの感謝と尊敬の気持ち」を忘れない。

 ○…夫と二人暮らし。「子どもがいない私にとって、この子たちは自分の子同然」と、園児を慈しむ姿は優しさに溢れている。今でも卒園生との交流は続いており、「みんなそれぞれの人生を立派に歩んでいて嬉しい」とにっこり。「これからもずっと子どもたちの成長を間近で見届けていきたい。もっと頑張ります」と目を細めた。

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