戸塚区版 掲載号:2018年2月8日号
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戸塚区内「振り込め」詐欺 過去最多の47件に 「カード手渡し型」が急増

社会

過去8年間の発生件数
過去8年間の発生件数
 戸塚警察署はこのほど、同署管内で昨年1年間に発生した振り込め詐欺の件数が47件だったと発表した。これは記録が残っている2010年以降、8年間で最多。特に、新たな手口とされる「カード手渡し型」が急増しており、同署は注意を呼び掛けている。

 昨年1年間に発生した47件はその前年の16年(22件)と比較し2倍以上。被害額は同年より1242万円多く9806万円だった。

警察官等に成りすまし

 被害の中で急増したのが、自宅に訪れた人物に被害者がキャッシュカードを渡してしまう「カード手渡し型」と呼ばれる詐欺で、20件にのぼる(16年は1件)。

 手口としては、まず警察官や百貨店、デパートなどの従業員をかたる人物から「あなたのクレジットカードを使って買い物をしている人がいる」「あなたの口座が犯罪に利用されている」という電話がある。

 その後「全国銀行協会」などの職員を名乗る人物が「新しいカードを発行するので、回収に参ります」などと案内。実際に自宅に訪れ、カードを回収するほか、言葉巧みに暗証番号を聞き出すという。

有効な手立てなし

 これまで多かったのは、ATM等で金銭を振り込ませる手口だった。これに対して各金融機関は、多額の引き落としに訪れた高齢者に用途を尋ねたり、警察に通報することで未然防止に尽力。昨年は1年間で49件を水際で防止している。

 「カード手渡し型」はこの取り組みをかいくぐるような形の手口だ。金融機関等を通さないため、今のところ、未然防止のための有効な手立てがないのが現状だという。

 同署では町内会等での講話や駅頭での広報活動を地道に継続することで、啓発を行っている。担当者は「警察官や金融機関がカードを受け取りに行ったり、暗証番号を聞き出すことはありえない。電話でカードという言葉が出たら、まず警察や身近な人に相談を」と呼び掛けている。

民間企業も協力

 増加する振り込め詐欺に対し、防止啓発活動は民間企業にも広がっている。

 東京セキスイハイム(株)神奈川支店(川上町)は地域貢献活動の一環として、振り込め詐欺の注意を呼び掛ける啓発グッズを作成。2月5日には、同支店の奥田数明所長らが戸塚警察署に訪問し、計2000セットを渡した。同社担当者は「住宅に携わる地元の企業として、安心して生活を送っていただきたく取り組んでいる」とコメント。このグッズは、同署が戸塚駅等で毎月10日に行うキャンペーンで配布される予定。

グッズを受け取る小島伸治署長(右)と東京セキスイハイムの奥田所長
グッズを受け取る小島伸治署長(右)と東京セキスイハイムの奥田所長

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