「手触りが柔らかいので、イメージしたものを思いのまま表現できるのが粘土の良さ」――。そう語るのは、上倉田町在住の田口ゆうこさん(74)。田口さんは、粘土を素材にした人形をつくり続けている。3月上旬には、男女共同参画センター横浜(フォーラム)の手作り市で作品を出展するなど、活躍の幅を広げている。
独学の良さ噛み締める
”粘土人形”との出会いは10年ほど前、友人に紹介されたのがきっかけだ。一目みて、「薄くのばしたり、ちぎって丸めたり。自由な発想ができてなんだか楽しそう」と感じたという。当時、ちょうど「何か趣味がほしい」と考えていたこともあり、思い切って取り組んでみることに。
だが、いざ行動に移すと「近所に教室がない」という問題に直面。「だったら自分で好きなようにつくろう」と思い立つ。技術を身に付けるため、関連本を手に研究を重ねる日々が続いた。次第に「伸びが良く、頑丈な粘土を」と素材にもこだわるようになり、「独学だと慣れるまでに時間が掛かるけど、型にとらわれず、のびのびと作れるから楽しい」と作業の醍醐味を話す。
現在は、音楽好きの夫の影響から、ジャズバンドをモチーフにした作品づくりに勤しんでいる。「市内で開催されたジャズの演奏会に行ったとき、とても格好良くて感動した。その様子を自分なりに目いっぱい表現できたら」と制作への熱意を語った。
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