柏尾富士見台自治会(池原昌平会長)が、地元の2社会福祉法人所有の車両で、同自治会の高齢者を区内の商業施設まで送迎する買物支援を行っている。利用者から好評を得ており、取りまとめをしている戸塚区社会福祉協議会は他地域でも普及させていきたい考えだ。
「買物に行くと、その日はずっと調子が良くて。毎回楽しみにしている」。こう感想を話すのは送迎サービスを利用する高齢者の一人。
同自治会エリアは高台にあることから、足腰が弱くなっている高齢者にとって、日々の食料品などの買物は課題の1つ。加えて現在、近隣のイオン戸塚店が店舗リニューアルのため一時閉鎖しており、買物がこれまで以上にしにくくなっている。
定員超えの人気振り
こうした状況を受け昨秋、区社協が柏尾地区の民生委員を務める秋山洋子さん、池原会長と買物支援ができないか相談を開始。近隣の2社会福祉法人に車両の貸し出しを打診したところ、快諾を得たことから今回の取り組みが実現した。
協力しているのは、特別養護老人ホーム「恒春の丘」、介護老人保健施設「リハパーク舞岡」を運営する親善福祉協会と、特別養護老人ホーム「ライフヒルズ舞岡苑」を運営する豊笑会。両法人合わせて3台の車両を貸し出している。
行く先は、アピタ戸塚店とマルエツ戸塚舞岡店。月に各1回、60分(アピタ)、30分(マルエツ)、見守りボランティアが同行するなか、参加者は自由に買物ができる。
今年1月からの本格始動後これまでに毎回、車両定員の4人から6人程度が参加。秋山さんによると、リピーターが多く、定員を超えることもある人気振りという。
池原会長は「両法人の協力に感謝している。自治会隣接エリアの高齢者でご希望があれば相談を(問合せは戸塚区社協【電話】045・866・8434)」とし、両法人は「地域貢献ができてやりがいを感じている」と語る。
区社協担当者は「他地域でも普及させたい。移動販売車なども視野に別の法人、企業にも声掛けしたい」と話している。
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