区内の民生委員(※)からなる「戸塚区民生委員児童委員協議会」は5月から、主に独居高齢者へ「あんしんカード」を普及させる。親族の連絡先などの情報を、高齢者本人と民生委員、自宅に訪れた救急隊等が共有できる状態にすることで、災害や傷病といった緊急時に備える。
「あんしんカード」は東日本大震災をきっかけに同会が作成し、2011年度から使用されている。主に一人暮らしの高齢者が親族や友人などの緊急連絡先、かかりつけ医療機関、持病などの情報を記入。自宅の電話機や冷蔵庫へ貼付してもらうことで、訪れた救急隊などに情報を知らせるのが主な目的だった。
今回、このカードを改良。二枚複写式となっており、一枚をこれまで通り高齢者が自分で保管し、もう一枚を各地域の民生委員が持つ。緊急時には民生委員も、このカードをもとに親族やかかりつけ医などと素早く情報共有できる。同協議会の大副(おおぞえ)祥一副会長は「これまで、これだけの情報を把握するのが難しかったので、今回の改良はよかった」と話す。カードを利用する、ある一人暮らしの女性は「情報を預けるだけだが、とても安心できる」と話す。
民生委員は今後1年をかけカードを周知する。大副副会長は「個人情報なので管理は徹底する。記入は任意だが、ぜひ利用していただきたい」と呼び掛ける。
あんしんカードについての問合せは事務局(戸塚区福祉保健課) 【電話】045・866・8418。
※民生委員…地域住民が担う非常勤の地方公務員。主に地域に住む高齢者や障害者などの見守り活動を行う。戸塚区では約300人が活動する。
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