株式会社GOOD・JOB(汲沢)は、「スポーツとビジネスの両立」を掲げて今年1月に男子硬式野球部を設立し、今月行われた社会人野球の地方大会で優勝を果たすなど、着実に成果を出している。同社の瀧優介代表取締役は「スポーツへの夢を目指しながら地域で働く。そんな仕組みを戸塚区の中で作っていきたい」と夢を語る。
◇ ◇
社会人野球の選手は一般的に、勤務時間の多くを練習に割くことが多い。その一方で同部の選手らは、午前中は野球練習、午後は業務に従事している。
勤務内容は、同社が請け負う運送業務や営業、野球教室のコーチなど。「好きなスポーツに打ち込み、かつ社会人としても活躍する。このような二刀流ができる選手は、これからの時代に必要」と瀧代表は話す。
引退後の生活見据える
瀧代表は長年、ピッチャーとして活躍してきた。高校・大学野球を経て渡米し、フロリダ(現マイアミ)・マーリンズのマイナーリーグを1年半経験している。帰国後は三菱重工横浜の野球部に入団し、社会人野球で10年間プレーした。
「野球契約で入社すると、引退後の社会人生活に戸惑う人も多い」と瀧代表。社会人野球の選手は30歳代で引退することが多いが、基本的なビジネスマナーを学んでいないためその後の仕事につまずく人が多いのだという。「私の周りにもそのような選手が大勢いた。その状況を変えられないかというのが、出発点」と説明する。選手が社会人としても活躍できるような仕組み作りを進めつつ、みずから野球部の監督を務め、少ない時間でも効率の良い練習方法を模索してきた。
現在、全国でも珍しい女子硬式野球部の設立に向けて奔走中だ。「例えば、午前は当チーム、午後は地域の各企業で勤める……といった仕組みが作れると、地域の人材不足の解決につながり、地域も盛り上げられる」と瀧代表。「たいへんな挑戦だが地道に前へ進めていく」と力強く話す。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>