気温や湿度が高くなる時期に注意が必要なのが、細菌による食中毒。7月には、区内の保育園で集団食中毒が発生している。本紙では飲食店経営者らで構成される戸塚区食品衛生協会の平田榮司会長に予防法などの話を聞いた。
同協会は日ごろ、加盟店同士で衛生状態を点検しあったり、地域住民に向けた食中毒予防の注意喚起を行っている。その中で特に、調理の際に気を付けるべき3原則――菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ことの大切さを訴えている。
「まずは『つけない』。菌はどこにでもいるという前提を持ったうえで、食品につけないことが大切」と平田会長。調理前はもちろん、調理中も生の肉や魚を触ったあとは逐一手を洗うことが大切だという。また包丁やまな板は肉魚と野菜を使い分けることが重要と指摘。
菌を「増やさない」ためには、食品の保存方法に気を配る必要がある。肉魚類の購入後は寄り道せず帰宅し、冷蔵庫は10℃、冷凍庫はマイナス15℃以下の設定にして保存。「また残った食品の保存については、なるべく早く芯まで冷やすことが大切なので、小分けにして冷蔵庫に入れて」と話す。
最後に「やっつける」。肉魚類は「75℃で1分以上」を原則に加熱するほか、まな板などの調理器具は次亜塩素酸(じあえんそさん)系の消毒液を使って消毒しておくのが望ましいという。
大人の舌で確認を
これからの時期に増える祭りの屋台やバーベキューも注意が必要だ。十分に焼き、火が通っているかどうか大人の舌で確かめることが大切だという。「最初は慣れないかもしれないが、ぜひ3原則を習慣にしてほしい」と平田会長は呼びかける。
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