皆様の声をカタチに! 市政報告 命を守る「市民トリアージ」推進を 横浜市会議員 中島みつのり
私は先ごろ、静岡県にある掛川東病院で、「市民トリアージ」の先駆的な取り組みをしている「NPO法人災害・医療・町づくり」の安田清理事長にお話を伺ってきました。
「トリアージ」とは、地震や風水害などで多数の負傷者が出た場合、医師や看護師らが、重傷・軽傷により判断し、搬送先や対処法を振り分けることにより、救える命を増やしていく取り組みを指します。
災害時「重症」の判断が変わる
大規模災害時、多くの負傷者が出ることが想定され、病院は多くの負傷者で一杯となります。同法人は、こうした厳しい状況のなか、医師らが手薄になることを想定し、「市民」が自ら「トリアージ」する状況が生じると見ており、その訓練を進めています。
通常、私たちは「ケガを治すため」に病院へ行きますが、災害時は「命を助ける」ために病院へ行きます。通常時と災害時での「重症」とされる判断が違ってきます。その様な時に、市民の協力(共助)が不可欠となります。
安田理事長からは、この様な考えを周知していく事が大切であるとの話をお聞きしました。
今年度は危機管理を研究
今年度私は、危機管理を担当する常任委員会に所属しており、行政と自然災害対策の精度を上げる議論・研究を日々重ねています。例えば、阪神淡路大震災では、倒壊家屋等に挟まれ、クラッシュ症候群により亡くなられた方が多く、2時間以上足や腕が挟まれた場合の対処法は、とても大切ということが分かっています。
元禄型関東地震が発生したとすると、横浜市では、建物倒壊による人的被害の予測は昼の12時発生で死者168人 負傷者1万9760人 、重傷者2518人と推測されています。地震だけでなく、西日本で起きた集中豪雨による多数の死傷者から見ても、今後、横浜市でも同規模の災害が発生する恐れは否定できません。「市民トリアージ」の取り組みを推進していきます。
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