神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2018年8月9日 エリアトップへ

区内熱中症救急搬送 前年同月比の2倍 戸塚消防署が注意喚起

社会

公開:2018年8月9日

  • LINE
  • hatena
対策チラシを手にする職員ら
対策チラシを手にする職員ら

 全国的に記録的な猛暑が続く中、戸塚区内では今夏、熱中症による救急搬送が累計66件発生(7月31日時点・速報値)。前年同月比の2倍となっており、戸塚消防署では厳重な注意を呼び掛けている。

 市消防局では毎年この時期に、熱中症による救急搬送件数をまとめている。そのうち、「5―7月」の区内での件数は5月が2件、6月が8件だったが、7月は56件に急増。前年同月の24件を大幅に上回っている。

 発生した場所は「屋外」38件、「屋内」28件。また年代別では「高齢者」(65歳以上)が最も多く26件、次いで「成人」(18歳以上65歳未満)の23件が続く。

 区内で多い事例は、屋外での活動時など。最近では、70代女性が散歩していたところ、ふらついて倒れたため救急要請し、搬送された。

 屋外での散歩やスポーツはもちろん、目的地に向かって歩く際などは、集中するあまり休憩を忘れることがあるため、同症に罹りやすいという。戸塚消防署救急担当・松原祐輝課長は「最低でも30分に1回は休憩を取ってほしい。こまめに水分と塩分を補給することも非常に重要で、その両方を兼ねた経口補水液が効果的」と指摘し、「今はレジャーシーズンで外出が多い時季。しっかりと対策を施して暑さを乗り切って」と話す。

「屋内でも警戒を」

 一方で、高齢者がエアコン未設置の居室で倒れたり、学生が室内での部活中に吐き気や手の痺れを訴え、搬送されたりと屋内で発症するケースも多い。「このような事態を回避するために、室内では扇風機を活用し、冷えたタオルで体温を下げるなどして熱を遮る工夫を」と呼びかける。

 こうした状況を受け、同署はエフエム戸塚に注意喚起のラジオ放送を依頼しているほか、公共施設で啓発活動を行っている。

 7月25日には、男女共同参画センター横浜(フォーラム)で、高齢者向けに傾向と予防方法を伝える講義を実施。「特に高齢者は汗をかきにくく、喉の渇きに気付かないことが多い。自覚がないまま発症に至る危険性が高い」とし、注意すべき点を記載したチラシを配布するなどした。

 気象庁の予測では、暑さは9月上旬まで続く見込み。熱中症患者の搬送を受け入れている東戸塚記念病院救急科・村野光和(みつまさ)医師は「予防していても油断できない状況。少しでも異変を感じたら自己判断せず、病院へ相談を」と話す。

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

開通に喜びの声

不動坂交差点歩道橋

開通に喜びの声

関係者が「渡り初め」

4月4日

精神障害サッカーで全国へ

飛田秀樹さん(泉区岡津町)

精神障害サッカーで全国へ

「喜び分かち合いたい」

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook