「“まち歩き”が住民の健康維持や地域経済の活性につながれば」
そう話すのは上倉田町在住の西村晃(あきら)さん(62)だ。現在、自身が立ち上げた団塊の世代の経済動向を研究する「GS世代研究会」による、まちのチェックポイントを辿って景品をもらうイベント「歩き愛(め)です」が各地で行われ、好評を博している。11月17日には戸塚駅周辺でも開催され、大盛況に終わった。「区内で何度か行っていることもあり、リピーターが増えてきた。嬉しいです」と振り返る。
官民の希望つなげる
西村さんは大卒後、NHKやテレビ東京でキャスター、経済部の記者として活躍。40歳で独立し、経済評論家の道を歩み始めた。そんな中、報道時代から数々の自治体や企業と関わってきた経験から「自治体は近年の医療費増を念頭に、住民が自ら健康の維持に努めることを望んでいる。他方で、中小企業や小売店はもっと地元民を顧客として取り込みたがっている」ということに気付いた。
こうした官民の希望を上手くつなげようと、3年前に考案したのが「歩き愛です」だ。主催は自治体でも企業でも可能で、開催地区ごとに協賛企業や店舗を募る。参加者にはまちやその店を巡ることで歩数を多く稼いで健康維持につなげてもらい、店舗には地元の人に足を運んでもらうきっかけをつくる仕組みだ。
これまで100回近く実施され、「健康や経済だけでなく、地元をよく知る機会にもなっている」という声も。西村さんは「今後も地域を元気にできるようなアイデアをたくさん生み出せたら」と展望を語った。
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