東戸塚地域ケアプラザが12月1日、東戸塚駅周辺で認知症の人への接し方などを学ぶイベントを初めて行った。高齢社会の進行とともに増加する同症への対応方法を広く知ってもらおうと企画したもの。
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東戸塚地域ケアプラザは、高齢者に関する相談窓口となる、区の地域包括支援センターの1つ。東戸塚・川上両地区を担当している。同ケアプラザによると、年々介護保険の相談件数が増えており、2016年度は1871件、17年度は2458件、30年度は11月時点で1700件を超えている。すべてが認知症に関するものではないが、職員の一人は「確実に増えてきている」と話す。
その傾向は区全体でも進んでおり、14年度の認知症数(要介護認定2以上)が約5400人だったのに対し、18年は6011人になっている(3月末時点)。区高齢・障害支援課では「相談に来られない方もおり、実際の数がもっと多い」と見ている。
こうした状況を受け、同ケアプラザは16年から地域住民や高齢者施設、民生委員、西武東戸塚店、イオンスタイル東戸塚などが参加する会議を開き、認知症高齢者の対応方法を、専門の医師を招くなどして学んできていた。今イベントは、不特定多数が行き交う東戸塚駅周辺で認知症への理解を一層深めようと企画した。
当日は20人以上が参加。まず認知症サポーター講座からスタートし、症状の特性、家族や周囲がどうのように接すればいいか学んだ。その後行方不明者情報を発信するSNSを使い、認知症に扮した人に声かけをする模擬体験を駅周辺で行った。また、認知症に関する情報コーナーも駅前交通広場に設置した。
同ケアプラザでは「誰もがなり得るのが認知症。”自分のこと”ととらえて欲しい。周囲の気づきが重要。今後も同様の企画を行いたい」としている。
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