本紙では新春特別企画として、田雑由紀乃戸塚区長にインタビューを行った。今年区制80周年を迎える戸塚区では様々な企画を準備している。区長はこうしたイベントを通じて一層の地域活性化・連携を深めていく考えを示した(聞き手/本紙・添田守男)。
―昨年の振り返りを。
たくさんの方の笑顔や元気に触れ、皆さんの力を実感した1年でした。例えば通学時の小学生の見守りや高齢者の見守りなど、自治会・町内会をはじめ、地域の色々な団体の方々が日頃から地道に取り組んでいただいている様々な活動が、区民の皆さんの安全・安心な日常につながっていることに感謝しています。また、区内の企業や女子スポーツチームにご協力いただき、ものづくりやスポーツを通じて、子どもたちが自らの住むまちへの愛着をさらに深めるきっかけづくりを行うこともできました。
今年4月に迎える区制80周年のプレ・イヤーとして、実行委員会の委員さんをはじめ、地域や企業の皆さんと盛り上げに向けて様々な取組を行いました。こうしたことを通じて、人と人とのつながりや戸塚の魅力をより一層アップすることができたと思います。
「おいしいもの」15品目新認定
―区制80周年記念イベントについて教えて下さい。
1月5日の賀詞交換会からいよいよ80周年イヤーの取組がスタートしました。たくさんの方にご参加いただき、素敵な思い出を作ってほしい、という思いで様々な世代を対象としたイベントを企画しています。例えば、5月には青空の下で手作りの凧を揚げる「凧揚げ大会」、8月にはお子さんを中心に幅広い世代にお楽しみいただける「こどもフェスタ」を開催。11月には80周年イヤーのクロージングイベントとして「第43回戸塚ふれあい区民まつり」を開催するなど、1年を通じてお楽しみいただけるイベントが盛りだくさんです。さらに80周年を記念して、「おいしいもの とつかブランド」を新たに15品認定しました。おすすめの“おいしいもの”募集には、2120件ものご応募をいただき、皆さんが戸塚のまちを愛する気持ちを改めて感じました。
災害・高齢化対策が急務
―戸塚区の課題をどう見ていますか。
日本全体で急激な高齢化が進んでいますが戸塚区もその例外ではありません。そんな中で、これまで10年以上をかけて地域の皆さんと一緒に取り組んできた「とつかハートプラン(戸塚区地域福祉保健計画)」や、年齢を重ねても地域の中で自分らしく暮らし続けていける地域づくりを進める「地域包括ケアシステム」の構築はますます大切なもの。昨年は台風や地震など災害の多い1年でしたが、特に災害時に力を発揮するのが地域で支え合える関係ができていることです。そのためには、平常時から顔の見える関係づくりを進め、お互いを気にかけ見守りあうことが不可欠だと思います。これからも、区民の皆さんの思いを大切にしながら、地域の絆を深め、誰もが安心して生活できる戸塚区にしていきたいと思っています。
―子どもへの対策も変わらず重要です。
これからの「もっともっと素敵な戸塚」を作っていくのは、子どもたちです。そんな子どもや若者たちを支える取組は、これからの戸塚のためには欠かせません。
例えば、いつまでも健やかに安心して暮らしていくためには、健康や環境問題について幼いころから考え習慣化していくことが大切。きっかけづくりとして、区内の大学などと連携して行っている「わくわく健康フェスタ」や環境問題について考える「エコフェスタ」には、多くの子どもたちが参加してくれています。また、いつ起こるか分からない大震災への備えについて親子で一緒に考える「減災フェア」では、子どもたちが真剣な表情で水で光るライトを作ったり、ストローでできた家で揺れに強い構造を学んでいる姿が印象的でした。今春には子育て支援拠点のサテライトが戸塚駅東口近くにオープンします。未来の戸塚のために、未来を支える子どもたちへの支援に引き続き力を入れていきます。
―区民へメッセージを。
戸塚区制80周年をきっかけに、戸塚への愛着を深め、こころ豊かに笑顔と元気のあふれる戸塚を皆さんと一緒に作っていきたいと思っています。キャッチフレーズ「歴史と未来のまち とつか」のとおり、未来に向けて、戸塚のあふれる魅力をさらに輝かせる1年にしていきましょう。
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