横浜市衛生研究所は1月17日、インフルエンザ流行警報(※)を発令。戸塚区でも、患者報告数が警報基準を上回り本格的な流行シーズンに入った。本紙では、戸塚共立第1病院で感染管理を行う高橋峰子看護師にインフルエンザの予防方法を聞いた。
高橋看護師によると、感染するケースで圧倒的に多いのが「接触感染」だという。ウイルスが手についた状態で目を擦ったり鼻を触ったりすることで、粘膜にウイルスが付着し感染につながる。
そこで大切なのが手洗いだ。左図のように洗い残しの少ない手洗い方法を行うほか、手荒れのケアなども大切だという。「荒れた手の細かな溝にウイルスが残ることもある」と説明する。
ウイルスは、不特定多数の人が触る場所に付着し、8時間程度、感染力を維持することもあるという。自宅やオフィスでは、ドアノブなど手の触れる箇所をこまめに消毒することが必要だ。
また、咳やくしゃみで排出された飛沫を吸って感染する「飛沫感染」を防ぐために実践したいのが、正しいマスクの着用。「マスクから鼻を出している人をよく見かけるが、効果を発揮しない。鼻から顎まで隙間がないように覆って」と呼び掛ける。
「ウイルスどこにでも」
一般的に、高熱や関節痛、のどの激しい痛みなどを伴うとされるインフルエンザ。しかし罹患したことに気づかない人も多いという。「体質によって症状が出にくかったり、ワクチンを打っていると症状が緩和するため、風邪と勘違いすることも。その状態で外出することで拡大につながる」という。また平均2日間の潜伏期間や、発症翌日から5日間は体外にウイルスが排出されるなど、感染力が長期間にわたることも拡大を助長する。高橋看護師は「どこにでもウイルスがあると考えたうえでの行動を」と話す。
※インフルエンザ流行警報…同研究所は、市内153の医療機関から定期的にインフルエンザ患者発生状況の報告を受け、患者数平均が30人を上回ると警報を発令している。1月7日〜13日では市平均が37・03人、戸塚区平均が33・36人で基準を上回った。同所によると昨年より1週早い警報発令で、99・5%がA型、0・5%がB型という。
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