吉田町にある地域交流施設「ふらっとステーション・とつか」で行われている、地域住民の健康づくりを支援する「元気プロジェクト」が好評だ。主に専門医を講師として招いた講座などが開かれており、2月3日には腎不全者が集う会も予定。活動の幅を広げている。
地域交流の場づくりを目的に、食事の提供やイベント開催を行う同施設。「元気プロジェクト」は昨秋、利用者である吉村彰さんを中心に発足した。
背景にあるのは、吉村さんの闘病体験だ。吉村さんは60代で腎不全に罹患し、以来10年ほど人工透析治療を受けている。「治療は週3回、1日5時間。その間はベッドから体を動かせないのでとてもつらい」と話す。
そんな闘病生活の中で何度も頭に浮かんだのは、今まで健康に気を遣ってこなかったことへの激しい後悔だ。「営業マン時代は仕事に没頭するあまり、つねに体に負担をかけていた。それが結果的に病気を招いてしまった」。そして徐々に、自分と同じように病気で苦しむ人を増やしたくないという強い思いが沸き上がり、「まずは身近な地域で病気を未然に防ぐことの大切さを伝える勉強会ができたら」と、日頃から足を運んでいる同施設の内山郁子代表に相談。内山代表も吉村さんの熱意に打たれ、会場として施設を提供するなど多方面で協力し、プロジェクトが立ち上がった。
専門医招き講座実施
これまで、月1回のペースで生活習慣病や糖尿病などの疾患に関する講座を開催。より詳しく分かりやすい内容にするため、毎回区内にある病院の医師へ直接打診し、講師として招いている。また、身近な側面から健康を意識してもらおうと、食事療法なども紹介。毎回約30人が集まり、参加者からは「健康に過ごす上で参考になる話ばかり。有意義な時間だった」などの声が上がっている。
2月3日(日)には、「近隣腎不全者の集い」と題した交流会も実施。同じ病気を抱える人同士が励まし合うだけでなく、災害時に備えて透析患者がやるべきことなどの情報交換もねらいだという。
吉村さんは「今後も多くの人に参加してもらい“元気でいること”の尊さを感じてほしい」と話す。問合せは同施設【電話】045・435・5068。
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