10周年を迎え、このほど移転した「ふらっとステーション虹」代表の ⻆坂 美枝さん 戸塚町在住 79歳
もっとふらっと寄れる場に
○…活動10周年を迎えた交流拠点「ふらっとステーション虹」の代表。このほど大坂下から、下郷に拠点を移した。「足が運びやすかった国道一号線沿いからの移転には不安もあるが、オープンな雰囲気は変えずにいたい」。今後も”ここにくればだれかに会える”という場所をめざしていく。
○…戸塚診療所の患者が交流する”お茶会”が原点。同診療所を運営する「医療生協かながわ生活協同組合」の理事として、より地域に開いた交流の場所をつくろうと奔走した。そんななか深谷町の交流施設「ふらっとステーション・ドリーム」の方針に共感。「ふらっと」の名前を貰うかたちで開所し、様々な催しを企画しながら徐々にファンを増やしていった。来訪者の中には、ぶっきらぼうで距離をつかみにくい人も。その男性とは、最初こそ接し方に困ったが、毎日顔を合わせるうちに心を通わすようになったという。亡くなったあと、身寄りがなかったことが分かった。「最後の数年間でも、交流の機会を作れたのはよかったのかな」と目を細める。
○…区内の保育園に、保育士として30年勤めた。1歳に満たない子どもを預かる責任は大きかったが、成長していく姿を間近に見る喜びもまた大きかった。「一人ひとりの良いところを見つけたくなるのは、保育士時代からの癖なんです」と笑う。訪れた人が自らの長所を発揮できる場所をつくるのも、ふらっとの目標のひとつだ。
○…新たな拠点は通学路の近く。子どもが立ち寄れる場所にするなど、様々な可能性を検討中だ。「多世代の人がここで出会い、外でもあいさつするようになると素敵ですよね」。目下練習中のウクレレをふらっとで披露するのがひそかな夢。「皆の歌の伴奏ができるといいな」とほほ笑んだ。
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4月18日