5周年を迎えた「健康ごはん塾」を主宰する 中元寺(ちゅうがんじ) 美雪さん 汲沢在住 47歳
「薬膳」の魅力伝えたい
○…「私が関わるすべての人が食を通して健康になってほしい」。そんな思いから、中国伝統医学に由来する「薬膳」をベースとした料理教室を区内中心に開催。5年の節目を迎えた。現在生徒数は約50人。「生徒に来てよかったと言ってもらえることが一番嬉しい。これからも食を大切にする人に教えられることをすべて教えたい」と語る。
○…薬膳との出会いは30代半ばの頃。夫婦共働きしながら幼い娘を育てる中、体調不良に見舞われたのがきっかけだった。「私は頭痛が続き、夫は入院。このままでは負のスパイラルになると思った」。生活を見直そうと模索する中、取り組んだのが食事の改善だ。「実際に薬膳を取り入れると、みんなすごく元気に。健康で毎日美味しくご飯が食べられることの素晴らしさに気付いた」と当時を振り返る。
○…子どもの頃から食事や料理が好きだった。短大で栄養学を専攻し、かつては「食を仕事にしたい」という思いもあった。その思いが呼び起こされるきっかけとなったのは、知人の娘の死。「二十歳前という若さだった。好きなことを出来るうちにしなければ」。生と死は自分では決められないことを痛感し、長年勤めた会社を退職。鎌倉薬膳アカデミーで働き始める。学んだ知識を健康に悩む人に伝えようと、「健康ごはん塾」を立ち上げた。「日本人の体質に合う和食に薬膳を取り入れる。珍しいけれど、美味しいですよ」と話す。
○…「食では補えない健康を学びたい」と現在は整体を勉強中。「家の中で『忙しい』と言っていると、夫に『自分でその状況を望んでいる』と指摘されます」と笑う。多忙の日々は、かつてのような苦しさはない。「私には薬膳があるし、好きなことで忙しいのはありがたいので」と前を向く。
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