名瀬中学校女子バスケットボール部が、6月8日に行われた「神奈川県中学生バスケットボール選手権大会」で優勝を果たした。決勝はくしくも強豪校として知られる戸塚中だったが、最後まであきらめない強い気持ちで挑み、接戦を制した。
今大会は、県内8エリアで行われた地区予選を突破した16校によるトーナメント戦で行われた。横浜市内からは、名瀬中・戸塚中のいずれも戸塚区の中学校が出場。決勝はこの2校が戦う展開となった。
鍵は「序盤でリード」
戸塚中は「市内トップクラス」と定評のある実力派。予選にあたる市大会の決勝で対戦した際は、51対36で大敗を喫した。顧問の間宮孝行教諭は「相手は全員、脚力があり攻めと守りのバランスが取れていて隙がなかった」と振り返る。
県大会の決勝で再び戦うこととなった両校。市大会での結果を踏まえ、チーム内で入念に作戦を練ったという。キャプテンの三宅亜弥さん(3年)は「序盤で相手に点を取られてしまうと崩される傾向がある」と分析し、試合が始まった時点でリードできるよう、ひたすら「攻め」のプレーで挑んだ。その結果、序盤で4点差をつけるなど一歩リードする流れに持ち込んだ。
だが、中盤は相手の猛攻に苦戦。勢いを取り戻そうと、ゴール下にシュートを狙うメンバーを配置し、そこに向かってほかのメンバーが積極的にパスを回していく連携プレーを展開。そして、終了30秒前で三宅さんがシュートを決め、50対48の接戦を制した。
間宮教諭は「技術面では戸塚中の方が圧倒的に上。だが、市大会の敗北を挽回すべく、“とにかく頑張ろう”とそれぞれが強い気持ちを持って挑んだことが功を奏したのでは」と語る。
チームプレー重視
同部は日頃から体力トレーニングをはじめ、シュート力をつけようとコート内に1対1で立ち、ゴールを奪い合うなどといった基礎練習を行っている。
なかでも注力しているのが、仲間のボール運びをスムーズにするために、相手守備の進路を妨げる「スクリーンプレー」だ。こうした戦術を練習に取り入れ、強豪チームとの練習試合で実践してきたことがパワーアップにつながっている。
練習以外の部分でも、メンバー同士が学年の垣根を越えて積極的にコミュニケーションを取っており、自然とチームプレーが形成されているのも強み。三宅さんは「普段から互いに何でも話し合える関係性をつくることが、結果的に息の合ったパスや質の高いシュートにつながると思う」と笑顔を見せた。
現在めざしているのは、7月に行われる市総合体育大会での優勝。間宮教諭は「今回は厳しい展開もあったが粘り強く戦ってくれた。次の大会に向けて、今後は攻めだけではなく、守りにも力を入れた練習を行っていきたい。気持ちを新たにして頑張ってもらえれば」と話した。
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