戸塚区医師会の会長に就任した 悦田 浩邦さん 品濃町在住 59歳
人と人をつなげ医療に貢献
○…「肩の力を抜いて、これまでやってきたことをさらに推進したい」。にっこりとした目じりのしわに人柄が表れる。多忙な医師が負担にならないようなかたちで、医師会の活動に取り組める環境づくりをめざす。「カリスマ性はないが、個性豊かな医師のなかで調整力が必要とされているのであれば、その役目を担えると思う」と話す。
○…会長就任以前も、病院と開業医が交流するパーティや勉強会を企画するなど、つながりを大切にしてきた。きっかけは子どもがカトリック系の小学校に入学したこと。PTA役員としてシスターに話を聞く機会があり、人と人との交わりの尊さを説いてもらったという。「災害時医療や地域包括ケアシステムなど、地域医療においては多職種がつながることが不可欠。まとめ役は重責だが、しっかり務めていきたい」
○…「医学部ブームだった」という高校生当時。医療の道に進むのは自然なことだったという。防衛医大を卒業し、厚木航空基地で衛生隊長などを務めた。その後心臓や血管などの循環器内科の勤務医として、救急医療に従事。専門性が高く、緊迫した手術で活躍できることにやりがいがあったが、広い知識で地域に貢献することへの興味が深まり、開業医を目指すように。約10年前、住宅地のなかに「下倉田ハートクリニック」を開院した。「妻も『面倒見がいいから向いている』と言ってくれている」と柔らかな表情を見せる。
○…医師会のテーマのひとつが「親しみやすさ」。3年前に戸塚町に移転した戸塚区医師会メディカルセンターは「だいぶ利用者が増えてきたがもっと認知される場所にしたい」という。高齢化や子どもの医療など、地域医療に関する課題は多いが「一致団結して取り組んでいく」と思いを語る。
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4月18日