戸塚区を拠点に活動する小学生のフラッグフットボールチーム「リトルセインツ」の監督を務める 内田 正男さん 藤沢市在住 69歳
”人のために”を教える
○…フラッグフットボールとは、アメリカンフットボールを安全に楽しむために考案された、タックルなどの要素を取り除いた競技。腰につけたフラッグ(タオル)を取ることが、タックルの代わりとなるなど、独自のルールを持つ。「リトルセインツ」は区内で唯一、この競技に取り組むチーム。「鬼ごっこの延長のような要素があり、子どもも親しみやすい。競技人口を増やしていければ」
○…明治学院大学の地域貢献プログラムの一環として、地域の小学生を対象にチームが立ち上がり、発足当初からコーチとして携わる。これまでに教えた子どもたちは100人を超えるという。根幹にあるのは大学時代のアメリカンフットボール部の恩師であり、日本アメリカンフットボールの殿堂入りをした保科進監督の教え。「監督は僕たちに、アメリカの新しい戦術を伝えてくれた。その姿勢は素晴らしいものだった。私が子どもたちと向き合う時の指針になっている」と熱い思いを吐露する。
○…鶴見区出身。4人きょうだいの末っ子で、人との関わりの中で成長してきた。中学までは野球や体操に打ち込んでいたが、体操部時代に“個人競技は自分のためだけに頑張る”と感じ、高校ではサッカーに転向。神奈川県べスト4の成績を残す。「チームスポーツは誰かのために動くことを学べる。子どもたちは全員やったほうがいいんじゃないかな」と笑顔を見せながら自論を語る。
○…チームは今年10周年を迎える。「あっという間だった。戦術を理解させるのは難しいけど、そこがやりがい。また当初競技の知識がなかった保護者が、指導者になってくれ、嬉しかった」と目を細める。今後の目標は「目指すからには日本一。そして卒業後も活躍するような選手を輩出したい」
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