戸塚区総合庁舎3階にある、地産地消直売コーナーの累計購入者数が20万人に到達した。2013年の庁舎新設時から区内の農家を中心にした出店者会(大木敏幸会長)が自らの畑で収穫した野菜などを販売しているもので、利用者からは「新鮮でおいしい」といった声が数多く寄せられる人気振りだ。
記念となった20万人目の購入者は区内在住者だった。「これまでも何回か買い物に来ていた。(記念品を贈呈され)ありがとうございます」と話し、大木会長は「嬉しい。感謝でいっぱい」と笑顔を見せていた。
10〜30種以上並ぶ
戸塚区などを管轄する南部農政事務所が新庁舎建設の際、地産地消の情報発信と直売ができるスペースを要望し開設された同コーナー。市内全区役所で戸塚区のみ設置されている。「よこはま・ゆめ・ファーマー」「JA横浜戸塚支店グループ」「戸塚下郷支部グループ」「JA横浜豊田支店グループ」「舞岡ふるさと村」「JA横浜大正支店グループ」から成る出店者会が日替わりで野菜や農産加工物を販売している。1日の平均購入者数は129人で、月単位で見ると2000人から2800人程度が利用している。
この時期はトマトやナス、キュウリ、ピーマン、ジャガイモ、金時草、トウモロコシなど旬の夏野菜が並ぶ。このほかにも年間で手に入るジャムや梅干し、乾麺(うどん)、アイスなども人気で、曜日によって異なるが10種から多い日には30種以上の商品が顔をそろえることも。開設当初から今に至るまで通い続けてきているファンも多いという。
「みどりアップ計画」がもと
市が地産地消を進めるのは、市民が緑と触れる機会を推進することで、次世代に自然環境の保全を継承していくことを目的とする、2009年度に策定された「横浜みどりアップ計画」がコーナー設置のもとになっている。森や水田の保全、緑豊かな公園の開設などもこの計画により形になっていったもので、「横浜みどり税」をその財源の一部にあてている。南部農政事務所の担当者は「区役所内にある庭園や畑、稲作などもこの計画の一環。戸塚小学校の児童や地元幼稚園、保育園の園児も収穫体験をしている。これからも横浜の農政の充実を図っていきたい」と話す。
大木会長は「朝採れの野菜を多く出している。新鮮で安全なのでたくさん食べてほしい。常連さんもついてくれており、これからも人気商品をしっかり提供していきたいね」と語った。
月から金曜日(祝など除く)、午前10時〜午後1時、1時半〜4時半まで営業。
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