例年夏本番を迎えたこの時期になると増えるのが、「庭先などにハチの巣ができて困っている」という相談だ。駆除方法や業者の紹介などの対応を行う、戸塚福祉保健センター生活衛生課に今夏の状況を聞いた。
同課によると、アシナガバチとスズメバチが巣作りを始める5月頃から例年相談が増え始めるという。
2018年度、同課に寄せられたハチに関する相談件数は535件。そのうち、アシナガバチとスズメバチで9割以上を占めている。アシナガバチは5月33件、6月22件だったが、7月68件、8月は93件に跳ね上がっている。スズメバチは5月20件、6月35件だったのに対し、こちらも7月60件、8月は55件を数え、共にこの両月に大幅に増えている。「今夏はこれから件数をカウントしていくので分からないが、いつもと同じ傾向ではないかとみている」と担当者は話している。
駆除用器具の貸出も
同課ではアシナガバチの巣を発見した場合、比較的簡単に駆除できるので、自分で行うことも対策として紹介。次に有効とするのは、県ペストコントロール協会などの駆除専門業者に依頼すること。このほか、性質としてハチの巣はその年限りで11月頃までしか使われないので、生活に支障のないときは放置することもその1つとする。
スズメバチは危険性が高いため、専門の駆除業者への依頼が必要だ。
区は駆除作業を行わないが、業者の紹介と、アシナガバチに関しては、巣が軒下や茂った木の中など、薬剤散布が難しい場合、数メートル先まで届く竿上の散布器具と、防護服の貸し出し行っている(いずれも無料)。
また、刺されたときは、傷口を水洗いした後に冷やし、手で毒液を絞り出す(口で吸いだしてはいけない)。その後、患部に虫刺され薬を塗り(抗ヒスタミン等含有外用剤)、速やかな医療機関の受診を呼びかけている。
担当者は「4月から6月頃に、巣が作られやすい、天井裏や壁の中(スズメバチのみ)、木の洞(うろ)の中などを点検し、小さいうちに対処することが重要」としている。また県ペストコントロール協会理事の佐藤つかささんは「スズメバチの巣を見つけたら静かに立ち去り、すぐに専門業者か保健所へ連絡を。絶対に巣の除去は自分でやってはいけない。特に台風の時期は巣への刺激があり攻撃性が増すので注意を」と語る。
ハチに関する相談は同課環境衛生係【電話】045・866・8476。
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