市道路局は発足50年を記念し、「横浜の道・橋・川」をテーマにしたフォトコンテスト賞を実施した。その表彰式が8月30日に行われ、大賞にあたる「道路局長賞」に区内汲沢町在住の石井豊さん(58)の作品「中村川に映える赤いトラスの浦舟水道橋」が選出された。
市民や事業者など対象に、横浜の魅力を再発見し、親しみあるまちにする取り組みを実践してもらうきっかづくりを目的としたこのコンテスト。昨年10月から今年6月まで募集が行われ、応募総数1657点の作品が寄せられたなか、17点が入賞。その中で石井さんが「道路局長賞」に選ばれた。
古き良き横浜を撮影
「中村川に映える赤いトラスの浦舟水道橋」は、南区の同河川にかかる赤色の浦舟水道橋をポイントに据えて撮影したもの。近くに大衆演劇の三吉演芸場などがある、古き良き横浜を感じられるエリアだ。磯子区出身でこの辺りの地理に詳しい石井さんは、今コンテストの募集テーマを知った瞬間、この場所でシャッターを切ろうと閃いたという。「局が創立されて半世紀。歴史を感じられる横浜でありつつ、道と橋と川を同時に収められるところはここだと思いました」
撮影日時は6月の午前11時頃。雨上がりの曇り空から太陽光が薄っすらと差して込んできていた。光を重視しながら、川面に映る木々の緑、同河川の上にかかる首都高速の橋げたを計算しながら赤い同橋を中心にカメラを向けた。「頭の中でイメージしたものが撮れた。偶然良い光が差してくれたことも幸いした」と振り返った。選考委員のフォトグラファー・鈴木知子さんは「赤い橋に目線が集まる構図を評価した」と話した。
石井さんは小学生の頃から父親の影響で写真撮影を始め、大学時代はサークルで腕を磨いた。社会人になってからは趣味程度にとどまっていたが、昨今のカメラのデジタル化の進化に改めて面白さに気づいたという。
今回の受賞に関して「今回大きな賞をもらい本当に光栄で嬉しい。間もなく定年を迎えるが、今後さらに写真を撮っていきたい。またコンテストがあったら応募します」と笑顔で語った。
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