株式会社GOOD・JOB(汲沢)が県初の女子硬式野球部設立に向け奔走中だ。人材コンサルティング業を展開する同社はこれまで男子社会人野球チームを運営しつつ、選手が様々な職場で社会人として活躍する仕組みづくりを進めていた。今夏行った選考会では5人の女子選手が内定している。
「スポーツとビジネスの両立」を理念とする同社。現在運営する男子硬式野球部は昨年の発足以降、社会人野球の地方大会で複数の優勝を果たすなど順調に成果を上げている。他方で選手らは、同社が請け負う様々な業務に従事。社会人としても活躍をしている。
社会人経験積める環境
瀧優介代表取締役は10年にわたる社会人野球の経験があり、その中で「引退後の社会人生活につまずく仲間を多く見てきた」という。そこで本気で野球に打ち込みつつ、ビジネスマナーを学び社会人経験をしっかりと積めるような仕組みづくりを進めてきた。そんななか「女性もスポーツとビジネスが両立できる環境を作ろう」と今年4月から女子硬式野球部創部にむけた動きをスタート。8月の選考会には、卒業後の進路として入社をめざす大学生や高校生7人が参加し、選考を経て5人が内定した。
関東女子硬式野球連盟によると、企業所属の女子硬式野球チームとして県内初だという。創部後は同連盟が主催する「ヴィーナスリーグ」を舞台に戦っていく予定だ。
女子選手らは入社後、午前は練習、午後は社会人として家電の販売業務やコールセンターなどに従事していく。内定した選手からは「好きな野球だけでなくセカンドキャリアも見据え、仕事もしっかり打ち込めるところに共感した」との言葉があがっている。
情熱と夢を後押し
2010年には女子プロ野球リーグが設立したほか、全国的に高校の女子野球部ができるなど女子野球は盛り上がりを見せている。一方で瀧代表によると、男子選手によるプロ野球のように、興行としての成功にはまだ道なかばの状況という。「だからこそ、そのような状況下においても野球の道を目指す女子選手の情熱は強い。彼女らの夢を後押しするのが私の使命です」と瀧代表。また関東女子硬式野球連盟の担当者は「女子野球は注目されづらいなか、このような動きはありがたい」とコメントしている。
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