戸塚区商店街連合会(三枝木鉄朗会長)に所属する8つの商店会は、新型コロナ感染予防に使うアルコール消毒液の不足を受け、市の補助金を活用し、次亜塩素酸水生成器を導入した。区商連ではポリタンクを各商店会に届け支援。一致団結した動きを見せている。
商店会が導入した生成器は、水道水が機械内部を通ると、次亜塩素酸水に変換され、吐出されるもの。この次亜塩素酸水は食品添加物としても使用されている安全性に加え、病原細菌に対して高い殺菌能力が確認されており、アルコール消毒液の代替品として有用性が見込まれている。
今回生成器を導入したのは、区商連に所属する11の商店会のうち8つ。これらの商店会が活用したのは市の「商店街新型コロナウイルス感染症衛生対策支援事業」。同事業は市内の商店会を対象としており、衛生用品の購入など感染症拡大防止のための経費を補助するもの。商店会の加盟店舗数に応じて補助額が決められ、8つの商店会では約50万円の生成器を導入した。
手指や空間に一役
区商連に所属する、とつか宿駅前商店会では、生成器を5月初めに導入。伴博之会長が経営する店舗、山形屋洋品店に設置されている。導入から約1週間で所属店舗の約半数が次亜塩素酸水を利用。同会所属の美容室では、手指の消毒や加湿器に入れての空間除菌などに使用され、感染症拡大防止の一助となっている。
ポリタンクで支援
区商連では会員から徴収している年間会費から費用を捻出し、次亜塩素酸水を持ち運びできるポリタンク400個を購入。各商店会に届けている。
経済局の担当者は「さまざまな支援策を展開していくので、商店会に上手く活用してほしい」とコロナ対策に言及。伴会長は「今回の補助金は非常にありがたく、会の人たちも喜んでいる」とし、三枝木区商連会長は「地域のつながりを生かし、一体となってこの難局を乗り越えていきたい。消費者にも安心して店舗を利用してもらえたら」と話した。
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