戸塚区役所が中心となり、今年2月24日から3月1日までの7日間、戸塚駅西口側の商業施設・トツカーナ隣接道路、区庁舎隣接道路を、路線バスの降車を除き、終日駐停車禁止区間に設定した「交通社会実験」。区はその中間報告を6月18日、戸塚区連合町内会自治会連絡会の定例会で行った。
送迎車や駐停車車両が主に引き起こしている西口周辺道路の混雑緩和、安全対策の検討を主な目的として行われたこの社会実験。区は期間中アンケートや効果測定を実施した。今回の報告はその分析を踏まえたものだ。
7割が評価
一般の通行人、停車中の送迎者運転者にアンケート用紙を配布。回収率は33・2%(1328件/4000件)だった。区は「予想を超えた高い回収率」とし、この件の区民の関心の高さがうかがえたと見ている。
質問事項の「安全性」「交通の流れ」に対し、「良くなった」「少し良くなった」を合わせると共に約7割近くに。また、「社会実験全体について」も「良い」「少し良い」の合計が7割程度となった。区担当者は「このことからも幅広い視点で見ていく必要があるが、このエリアは駐停車禁止にしていく方向性」としている。
このほか路線バスの事業者は「一般車が少なくなり特に問題なくバスの運用ができた」、送迎バス事業者は「駅周辺に迷惑をかけずに運行できた」、荷捌き運送業者は「一般車両の無断駐車がなかったので、通行上助かった」などが寄せられた。一方で一般の通行人から「一般車両が駅そばに駐停車できない再開発事態に問題がある」といった厳しい声もあった。
そもそもこの社会実験は昨年2月に策定された「駅周辺地区 住み続けたいまち・みちづくりプラン」がきっかけ。区では駅西口の渋滞改善策を進めていく方針だ。「このエリアを駐停車禁止にした場合、次の課題は車両を駅からあまり遠くなく、分かりやすい所に駐停車させる場所を確保する必要がある。総合的に判断しながら、あらゆる対策を練っていく」としている。
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