神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2020年7月9日 エリアトップへ

区防災計画、7年振り改訂 「車中泊避難」にも言及

社会

公開:2020年7月9日

  • LINE
  • hatena
改訂された防災計画の冊子を持つ区担当者
改訂された防災計画の冊子を持つ区担当者

 戸塚区は「防災計画・震災対策編」の改訂を2013年以来、7年振りに行った。熊本地震の経験を踏まえ、「車中泊避難」について言及するなど、より現実的な危機を想定した内容となっている。

 横浜市防災計画・震災対策編を基に作成されている戸塚区防災計画。震災被害の予防、応急対策など区民の命と財産を保護するための諸対策を定めており、非常時、区の行動指針となる極めて重要度の高いもの。区総務課危機管理担当によると、1997年に初めて策定され、これまで2012年版、2013年版、計3回にわたって改訂されている。

自助の推進を要請

 今回(2019年度版)の主な改正点としてまずあげられるのが「車中泊避難」について。2016年に発生し、甚大な被害をもたらした熊本地震では、多数の避難者が地域防災拠点に殺到した。区はその状況を踏まえ、拠点機能負担軽減のため、車中泊避難を公的避難所以外に区民が「任意に設置した避難場所」にも含め、避難者が物資や情報を地域防災拠点から入手する方法、手順などを定めている。

 このほか、自宅や地域防災拠点での生活が難しい人の受け入れを行う場所を「特別避難場所」から「福祉避難所」へと呼称変更し、同所の運用方法を分かりやすく記載。これまでの36施設が4増の40施設になったことも周知している。また、倒壊にまで至らなかった建物内の破損した家具や食器類の「片付けごみ」は「燃やすごみ」とは区別して収集するとしている。

 2019年に改正施行された「災害救助法」についても言及。一例として、避難場所の設置、応急仮設住宅の供与などを行う場合、横浜市長が災害救助法に基づく救助実施市の長として同法の適用を決定、県知事への要請を行うことなども盛り込んでいる。

 区危機管理担当者は「いつ起こっても不思議ではない大きな地震に備え、今回、改訂を行った。区民には、自宅の耐震化、家具の転倒防止、少なくとも3日分の飲料水、食料、トイレパック、消火器を備えてほしい。家族や大切な人との連絡方法をあらかじめ決めておくことも重要」とし、「地域防災拠点の過密化を防ぐためにも、安全が確保できている状況ならば自宅での避難、車中泊避難も今後呼びかけていくことになる」と話している。

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

開通に喜びの声

不動坂交差点歩道橋

開通に喜びの声

関係者が「渡り初め」

4月4日

精神障害サッカーで全国へ

飛田秀樹さん(泉区岡津町)

精神障害サッカーで全国へ

「喜び分かち合いたい」

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook