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女性も数多く活躍する地域密着型の建設会社
「建築」と「土木」工事を両輪に、民間・公共ともに請負ながら業績を積み上げてきたのが地域密着企業・（株）信友建設（代表取締役・福嶋隆太郎）。同社は”女性従業員の働きやすさ”に定評があるが、実際、長期にわたり勤続する人が多い特長を持つ。安定的な雇用を実現するその秘密に迫った。
職場環境の整備に力点を置く同社。福嶋社長はその理由を「昔のように、現場の職員だけで会社は動かせない。いまは、管理業務の女性の力を最大限活用しながら、組織力を高める必要があります。結果としてお客様に喜ばれる仕事を提供したい。その大前提は社員が安心して働ける環境づくりにあります」と力を込める。
個々の家庭環境 配慮
営業本部に席を置く、島田さんは12年前パートタイマーから開始。当初は事務職担当だったが、真面目な勤務姿勢が評価され、６年間の国有地管理業務を経て、宅地造成業務に携わるように。上司の勧めもあり、数年前に２級土木施工管理技士を取得。「男性の世界」といわれる、工事現場に新風を吹き込む。「毎日必死ですが、充実した生活を送ることが出来ています」と笑顔だ。
総務部の内田さんも20年ほど前にパート勤務からスタート。社内業務全般を見通すことができる仕事振りが認められ、今では会社の売上管理などの重責を担う。
２人に共通しているのは、結婚し、子どもを育てながら勤務を続けてきたこと。「子どもが急に熱を出したときも、直ぐに退勤させてくれる。最近では親の介護の問題も出て来ましたが、個々の家庭環境を考えてくれる。こうした点が本当にありがたく、働きやすい」と口をそろえる。
こうした企業としての特性をさらに推し進めるため、一昨年７月には従業員が心身ともに健康で働ける職場環境の構築を目指す「かながわ健康企業宣言」をし、昨年６月に「健康優良企業」に認定。昨年１月には横浜市から「横浜健康経営認証２０２０・クラスＡＡ」にも認められている。
必要とされる企業へ
横浜建設業協会戸塚区会長も務める、福嶋社長。コロナ禍の中、厳しい状況が業界全体で続くとみる。「しかし、地域から『必要とされる企業』と認められれば必ず存続できる。当社を含め、内部統制をし、会社の社会貢献度を高めるべき。その重要性を内に外に説いていく」と話す。
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