横浜市老人福祉センター「戸塚柏桜荘」で3年ほど前から「日本語」をテーマにした講座が開かれている。「平家物語」「百人一首」の講座のほか、施設の自主事業としてこの3月まで「日本語という大河」という講座が行われていた。講師を務めるのは、湯河原町在住で元高校教諭の高原照夫さん(75)だ。
「日本語を長い歴史の中で一本の大河と表現した」。高原さんは講座名をこう説明する。「講座では多言語比較や歴史的な背景、母音・子音の音節などから考えます」
たとえば講座では、ソーシャルディスタンスなどの外来語が現在多用されているが、なぜ日本語ではなく英語を使うのか、などを考えるものだという。「むしろこうした横文字を積極的に使うのは、日本語の伝統だと思われます。江戸時代で漢語が使われていたように、戦後それが英語になっただけなんです」
講座の最終回で、参加者は「いままでスルーしていた言葉は本来こういうものなんだと腑に落ちた」と感想を話した。「なにより伝えたいのは、日本語を大事にしましょう、ということなんです」と高原さん。
4月から新講座も
高原さんの「百人一首」講座は毎月第1木曜、「平家物語」講座は毎月第1・3土曜に行われている。また、4月からは施設自主事業で「明治大正昭和の詩を読む」も新たに加わる(申込締切25日(木)・多数の場合抽選)。(問)同施設【電話】045・865・3281
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>