上品濃在住の田中健雄さん(88)が長年の消防団活動を評価されて「瑞宝単光章」を受章した。区内での同章の叙勲は2年ぶりといい、3月には戸塚消防署で勲章の伝達式が行われた。
消防団など公共的な職務で多大な成績をあげた人に対して、国が授与する瑞宝単光章。田中さんは1950年4月1日に戸塚消防団員に入団し、退団する90年3月末までの約40年にわたる活動が評価され、今回の受章に至った。
田中さんは1961年に死者7名を出した柏尾町の鉄道踏切事故で、長時間にわたり救出・搬送作業に尽力した。また、75年に発生した柏尾町のタイヤ工場火災時にも、身の危険を顧みずに長時間にわたり消火活動にまい進。敷地内の危険物貯蔵庫の延焼防止に成功するなど功績を上げた。
3月に行われた伝達式では、佐藤重義消防署長から勲章が田中夫妻に手渡された=写真=ほか、鈴木進消防団長などから記念品が贈られた。田中さんは「地域のため自分自身のために活動に励んできた。自分は(章が)もらえるような人物じゃないが今後も一層地域のためにがんばりたい」とコメント。佐藤署長は長年の活動に感謝の言葉を述べながら「奥様や家族の支えも大きかったのでは」とたたえていた。
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