間もなく開催を迎える東京五輪。日本女子ソフトボール代表の壮行会が6月13日に行われ、吉田町が拠点の日立ソフトボール部主将、清原奈侑(なゆ)捕手(30)=写真=が初めて五輪代表選手として正式に報告された。清原捕手は「競技の魅力を伝えたい」と話す。
日本女子ソフトボールリーグ機構1部リーグ所属の日立ソフトボール部「日立サンディーバ」。今季リーグ2位に位置付けるチームの大黒柱として活躍するのが清原捕手だ。意外性あるリードで投手陣を引っ張る力や、インサイドワーク、度胸の良さが魅力で、2018年にはベストナイン賞も受賞している。
兄の影響で始める
大阪出身の清原捕手。兄の影響から小学1年生で野球を始め、中学でソフトボール部へ。当時はピッチャーを務めていたが、捕手だった兄へのあこがれもあり、高校から転身。「高校で恩師に出会えたことが人生のターニングポイント。キャッチャーとしての配球の基本、ふるまいなど、今の土台を作ってくれた」と振り返る。
その後、園田学園女子大(兵庫)で日本一を経験するなど着実に実力をつけ、7年前に「日立サンディーバ」へ。区内に寮があることから戸塚とのかかわりも深いと清原捕手。「帰り道で自転車屋さんやクリーニング屋さんの人とよく話をします。応援も良くしてくれ、地域密着という印象」と笑顔を見せる。
「流れ変える力ある」
清原捕手が代表選手として内定されたのは今春。「厳しい選考でかなり低いと思っていただけに、すごくうれしかった」と話す。15人いる代表選手のうち3人が捕手のため、7月の初戦で清原捕手がグラウンドに立てるかどうかが注目だ。
日立サンディーバの村山修次監督は清原捕手について「キャプテンを選ぶ際に真っ先に浮かんだのが彼女。ピッチャーの特長を生かしてくれ、チーム全体を引っ張る力がずば抜けてある」と評価。五輪に向けて「流れを変える力を持っており、そういう場面で100%力を出せるはず。自信をもってプレーしてほしい」とエールを送る。
清原捕手は五輪に向け「ソフトボールは野球にないスピード感がある。チーム全員で1点を取りに行く姿を通じて『こんなに楽しい競技なんだ』ということを伝えられれば」と語っていた。
東京五輪女子ソフトボールの開幕は7月21日。決勝は27日、横浜スタジアムで行われる。
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