誰もが安心して暮らせる地域を目指し、各地域に配置される「地区社会福祉協議会(地区社協)」。その一つであり、区内最多の世帯数が所属する大正地区社協(萩谷邦昭会長)が7月31日、初めての広報誌を発行した。同地区社協では、1月からホームページの運用や月に1度の「たより」の掲載も始め、活動の周知、共有化を進めている。
各地域の課題解決に取り組んでいる地区社協。活動の報告や情報収集を行う際には、広報誌やホームページを使うのが通例だ。しかし、大正地区では作成にかかる労力などが問題視され、これまで1度もそういった取り組みは行われてこなかった。
その中、活動内容をより透明化し、課題共有を図りたいと考えた萩谷会長らメンバーが、戸塚区地域福祉保健計画(とつかハートプラン)の大正地区計画に広報誌とホームページの活用を盛り込んだ。今年、1月にホームページを公開し、同時に総会の報告や住民へのメッセージを書いた「大正地区社協だより」を月に1度掲載。さらに、インターネットを得意としない世代へのアプローチや、ホームページの活用周知を目的に、たよりにプラスしてA4用紙3枚分でカラー印刷の広報誌を今回発行した。今後は年3回の発行を目指していくという。
参加型コンテンツも充実
ホームページや広報誌では、住民に対し同地区の好きなスポットの募集や、昨年住民から募った作文・標語の公開が行われ、子どもから大人まで参加できるコンテンツが充実。地区社協の活動報告を一方的にするのではなく、地域の誰もが意見を出しやすい環境を作るための双方向のツールとして、活用していく方針だ。
発行にあたり、萩谷会長は「偏った価値観で地域を作るより、様々な意見を取り入れるためのツールとしていきたい。広報誌を通してインターネットを敬遠する人にホームページの活用も検討してもらえたら」と話している。
広報誌のデザインやホームページ作成を行った代表理事の高橋良壽さんは「福祉保健計画を普及させたい。地域の助けがないと成し遂げられないからこそ周知していければ」と語った。
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