戸塚区に本部を構える(公財)横浜市男女共同参画推進協会の理事長を務める 田雑 由紀乃さん 中区在住 62歳
次世代につながる活動を
○…上倉田町のフォーラムを含む市内3館の男女共同参画センターを束ねる協会の理事長に今年度から就任した。2019年3月までの5年間、区長を務めた思い入れのある戸塚。「嬉しかったですよ。ノリノリで帰ってきました」と満面の笑みを見せる。34年前の設立から横浜で男女共同参画に取り組んできた協会。「時代を先駆け取り組んできた事業。ひとつ一つを大事にしていきたい」と意気込む。
○…1982年に大学卒業後、横浜市職員に。キャリア後半10年ほどは区役所業務に携わり、戸塚区長で定年を迎えるまで勤め上げた。「戸塚は都会でありながら緑が残る田舎の風情もある。地域を良くしようと動いてくださる方が『まち』を作っている。日々そういう人に出会えて幸せでした」。今年3月までは再任用で中央図書館館長を務めた。団体や企業と協働し、医療や子育てなどのコーナー展開や講演会を企画。「図書館て何でもできる。こんなに社会に役立てるのか」と感じた。フォーラムの情報ライブラリーは「小ぶりだけれど非常によくできている。気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかける。
○…生まれも育ちも横浜市。子どもの頃は中央図書館近くの「野毛山動物園や遊園地はよく行きました」と懐かしむ。また、同じ市職員として働いた前理事長の小山内いづ美さんとは同じ幼稚園の同級生という偶然も。
○…「男女共同参画は女性の問題と思われがちだが、違う。性別に関わりなく『自分ごと』として個性や能力が発揮できるように日々の小さな気づきから意識してもらえれば」。夏から秋以降、デートDV防止の出前講座を中学・高校で本格的に始める。「若年層など次世代に関わる事業は未来への投資につながる。力を入れていきたい」
|
<PR>
4月18日