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株式会社 湘南ワイパーサプライ（泉区上飯田町） 工業革手袋にも「ＬＷＧ」を 平井 洋一 代表取締役
「ＬＷＧ」の工業用革手袋を手にする平井社長
世界基準での持続可能社会へ
環状４号線沿い、ゆめが丘駅近くの（株）湘南ワイパーサプライ（平井洋一代表取締役社長）は工業、医療、建築、農産業など、幅広いシーンで必要とされる手袋やウエス（布）の商品開発や製造販売を続けている。
同社が昨年から力を入れている製品のひとつが、工場などで使用される「工業用革手袋」だ。革製品は一般に、製造過程で多くの薬品や水を使用するが、途上国ではコストを最優先する結果、水処理がずさんなことも少なくなく、水質汚濁が環境問題となっている国もあるという。
劇薬を素手で扱うことも日常的で、工場で働く若者や子どもたちの健康被害も深刻という。
アパレル業界ではスタンダードに
そんな業界を変えようと世界的なブランドが加盟する団体がＬＷＧ（LeatherWorkingGroup）だ。ＬＷＧ環境認証の取得には、環境配慮のほかに工場や工程の安全性、原料までのトレーサビリティ（追跡可能性）などを満たす必要がある。
バッグや靴といった海外有名ブランド品はこれらの工場に生産を移しつつあり、少しずつスタンダードに。だが、産業界では「いわゆる消耗品であって、いかに安く買えるか、作れるかという点のみが注目されてきた。持続可能な社会のためにはそれではいけない」と警鐘を鳴らす。
単価としては従来品より高価になることは避けられないが、「安い製品は使い捨てになりがち。単価は上がっても、少しでも強度をつければゴミも減り、コスト面でも実は優位」と平井社長。
工場で大量に使うからこそ、変えていくことができれば大きく世界も変わる。現在はＬＷＧレザーの国内での認知度向上を課題にする。外国での環境問題、健康被害にも思いを――。「多くの人・企業が選択してくれたら、よりよい社会になるはず」
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