明治学院大学のヤギ除草システムプロジェクト(通称「ヤギ部」)がこのほど、横浜環境活動賞の実践賞を受賞した。
同賞は地域で環境保全や再生などに取り組む団体を市が表彰するもので、今回で25回目。表彰式はきょう6月14日、横浜市長公舎で開催される。
同大学は2014年から、キャンパス内に柵を設けヤギを放牧している。ヤギに雑草を食べさせることで、芝刈り機を使用せずに除草を行うことがねらいだ。廃棄物削減、CO2の排出低減が期待されるほか、人間では除草に手間がかかる斜面の雑草も食べるため、労力緩和につながるという。毎年冬季を除いた期間、環境保全事業を行う(有)アルファグリーン(池崎真社長/中区)からヤギ2頭をレンタルしている。
同部は学生と職員あわせて約30人が所属。ヤギの栄養管理や、小屋の清掃などを行っている。メンバーの佐々木心さん(教育発達学科2年)は「雑草の丈が低くなっている様子を見ると、効果を実感する」と話す。
地域交流のきっかけに
同部は2頭に「メイ」「マイ」と名付け、普段の様子をツイッターで対外的に発信。また大学祭やオープンキャンパスでは、エサやり体験など来場者と触れ合える機会を設けている。佐脇那波さん(同2年)は「地域の方との交流のきっかけにもなっている」という。
佐々木さんと佐脇さんは同賞へのエントリーにあたり、今年2月、市に対してプレゼンテーションを行った。佐々木さんは「活動の意義を見つめなおすきっかけになった。今後もヤギの日ごろの健康状態に注意しつつ、動物との共存について考えていきたい」と話した。
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