市立境木小学校6年生の安原葵さん(12)が、市資源リサイクル事業協同組合が夏休みに市内の小学生を対象に募集している「環境絵日記」で大賞を受賞した。安原さんは「自信作だったので、とてもうれしい」と満面の笑みを見せている。
「環境絵日記」は、環境問題について、子どもたちが家庭で話し合ったことや自分で考えた内容を絵と文章を組み合わせ「絵日記」として表現するもの。今年度の募集テーマは「みんなでつくる環境未来都市・横浜」で、18975人の応募があった中から大賞を含む26作品が入賞した。
「自産自消」を提案
安原さんの作品名は「『ミストロン』で快適な夏」。AIにより制御された太陽光で蓄電したミスト(噴霧)を発生するドローンを一人一台所有し、夏の暑い日を快適に過ごすことができる未来の横浜を描いたもの。ミストとドローンを合わせた「ミストロン」というマシーンとネーミングを自ら考え出している。
このアイデアを思い付いたのは夏休みが始まったばかりの7月23日、激しい日差しが照り付ける猛暑の日だった。自宅前で打ち水をしていると、涼風がフッと吹き抜けたという。「これだ!」と思いつき、すぐに机に向かって絵筆を握った。特に強調したかった、空高く飛ぶ「ミストロン」やひまわり、かぶと虫などは画用紙を切り貼りし、立体感を持たせている。文章も自分で消費する電力を自分で発電する「自産自消」という造語を生み出すなど、随所に独自性が感じられる作品となっている。「いいものができた。もしかしたら大賞が取れるかもしれない」と手ごたえを感じたという。
安原さんは2年生から「環境絵日記」に応募、3年生から連続して入賞を果たしており、4年生の時には市経済局長賞を受賞している。こうした好結果を生み出す土壌となっているのが家庭環境だ。家族とどうすれば環境を維持・改善できるのかいつも真剣に話し合っているという。
将来の夢は薬剤師になり、病に苦しむ人を治す薬を開発することとする安原さん。「これからも環境保全を実践していきたい。例えば移動するときは自転車や公共交通機関を使うなどし、地球温暖化を防ぐ協力ができれば」と明るく語った。
このほか区内の入賞者は以下(敬称略)。
▽市資源循環局長賞…佐藤智也(品濃)▽市環境創造局長賞…高橋泉(境木)▽市港湾局長賞…柳生祐希(境木)▽横浜F・マリノス賞…矢野景太(品濃)▽横浜グリーン購入ネットワークSDGs賞…吉田真穂(南舞岡)
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