戸塚区内38寺院からなる、戸塚区仏教会(西尾宗哲会長)が3月31日(日)、釈迦の生誕を祝う「花まつり」を下倉田町にある永勝寺(=左記事参照)で開催。戦後直ぐ始まった「花まつり」は、長い間区民に親しまれてきたものの、釈迦がどのように生き、何を説いたのか、本来の意義があまりひもとかれてこなかった面がある。本紙では西尾会長に改めて話を聞いた。
著しい少子高齢社会、介護問題、経済格差……現在の日本社会を取り巻く状況は、先行き不透明な点が多い。
こうした難題にどのような心構えを持って生きていくのか、1つのヒントになり得るのが仏教といえないだろうか。実際書店には生きる道を説く仏教関連の書籍が数多く並んでいる。
-釈迦は何を説かれたのですか。
「おしゃかさまは『生老病死』という4つの苦しみに気づかれ、その苦しみから解放されるにはどうしたらよいのだろうと修行に専念された。粗末な小屋で雨露をしのぎながら、坐禅(瞑想)する場所を変え、断食をして精進され、気が付かれた。この世に生を受け、老い、病に侵され、そして死。これらすべての事を自然にあるがままに受け止める。生きるなかで遭遇するあらゆる事実を素直に受け入れ、その中に身を置くことにより、今なにをすべきか観える自分になることが一番大切であるとお悟りになられた」
-現代社会にもその教えは生かせますか。
「あらゆる災難が私たちの身に降りかかっています。今こそおしゃかさまのおしえを今一度おもい返し、日常生活に生かしていきたいものです」
-区民にメッセージを。
「おしゃかさまがお生まれになったとき、九頭の龍が天から清浄の水を注いで産湯として使わせたという言い伝えや、甘露の雨が降り注いだと伝えられています。その故事から4月8日は柄杓で甘茶をすくい、おしゃかさまの頭上から注いでお誕生をお祝いします。生誕日より1週間早い開催となりますが、時機があえば桜が見頃になっていると思われます。花まつりであらためておしゃかさまのおしえを頂き、ご自身を見つめなおす良い機会となるようご参加お願い致します」
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