映画や映像を通じて戸塚の振興促進を目指す「シネマトトツカ」の代表を務める 夏井 祐矢さん 港北区在住 31歳
映画を媒介に楽しみ共有
○…「上映会や映像のワークショップを通じて戸塚の一層の賑わい創出と住民間の交流を深められる場をつくりたい」--。4月に立ち上がったばかりだが、狙いは明確。手始めにフォーラムでドキュメンタリー映画の上映を行い、以後も区内で隔月ペースで開催していく考え。「”スマートフォンで戸塚の歴史スポット撮影会”なんてことも面白そうですよね」と意欲をみせる。
○…本業はショートフィルムや観光映像製作などに取組む企業のプロデューサー。映画との関わりは長い。少年時代、父親と見た「スターウォーズ」に「衝撃を受けた」のが始まり。高校生の時には映画関係の仕事に就く決心を固め、武蔵野美術大学の映像学科に進学。この頃から自主映画を撮り出していく。一方で社会を切り取るドキュメンタリー映画にも関心の幅を広げる。「予備校の恩師の監督から『常識』を疑う重要性を学んだ。それが私のもの作りの根底にある」と力を込める。
○…区内で生まれ育ったものの、小学校から高校まで私立に通学したため「家と学校の往復で地元に友だちが少ない」と少し寂し気な表情。昨年結婚を機に戸塚を離れ、改めて奥深さに気づかされたという。「かつては浮世絵に描かれるほどの歴史のある宿場町。芸術性の高いこの街をもっと活性化したいと思った」。今回の取り組みの動機の一端がここにある。
○…「大きな野望は区内に”映画館”をつくること」と真剣な眼差し。具体的には空き家を活用して泊りながら映画を楽しめる場を作りたいと案を練る。埋もれている名作、シネコンで上映されない作品紹介に力を注ぎたいという。「面白いことが大好き。映画・映像を媒介に皆さんと楽しみを共有できれば何より嬉しい」と目を細めた。
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