さかえegaoプロジェクト おみやげ作り、始動 福祉事業所の技術とアーティストの個性生かす
栄区らしい”おみやげ”を作りたい―。区内にある8つの福祉事業所が協力して「さかえのおみやげ」作りに乗り出した。福祉関係者だけでなく、栄区に思い入れのあるアーティストの意見も取り入れる方針で、現在、協力してくれるアーティストを募り、来春の完成・販売を目指している。
この取り組みは福祉関係者ら16人で発足した「さかえegaoプロジェクト」(大平由子代表)が始めたもの。区内で製品を作り、販売している8つの福祉事業所(さかえ福祉活動ホーム、地域作業所まってる、わーくくらぶさかえ、サポートセンター径、訪問の家「朋」、SELP・杜、サンライズ、かつら工房)が参加している。
きっかけは代表の大平さんが、福祉関係者が集って活動報告を行う場で「製品を作っても販売の場がない」などの悩みを聞いたことだった。大平さんが勤務している「かつら工房」では、3年前に栄区のマスコットキャラクター「タッチーくん」をあしらったクッキーを開発。それに区内でアート活動を展開する「さかえdeつながるアート」のメンバーが目をつけ、パッケージをデザイン。今では”さかえのおみやげ”として多くの人に親しまれている。「”さかえのおみやげ”を作っているという誇りが現場に生まれた。もっと他の事業所も参加したほうがより栄区らしい製品になると考えた」と大平さん。昨年2月から賛同者とともに構想を重ねてきた。
アーティストを公募
同プロジェクトが作る”おみやげ”は、各事業所が持つ技術や個性を生かして作った8つの品物を詰め合わせたもの。しかし、「福祉関係者だけでは製品のみせ方や売り方などの発想に限界がある」と、製品開発の段階からアーティストの意見を取り入れることにした。
すでに昨秋区内で行われたアーティストと商店街のコラボレーションイベント「さかえdeつながるShop3」に参加した一部のアーティストが手を挙げているが、引き続き8月31日まで広く募集している。
アーティストが集まり次第、各事業所と各アーティストの得意分野をマッチングし、プレゼンテーションや意見交換などを経て12月ごろには”おみやげ”の内容を決める予定。その後制作に入り、3月中の完成を目指す。カタログを用意し、通信販売したい意向だ。
アーティストの応募は、氏名・年齢・性別・電話番号・メールアドレスに、今までの活動記録(あれば作品写真等添付)を添えて、〒247─0009栄区鍛冶ヶ谷2─31─7かつら工房「アーティスト募集」係または【メール】katura@smile.odn.ne.jpへ。
詳細は事務局(かつら工房・大平さん)【電話】045・891・5190まで。
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